ヨコシマなしましまアニメ感想

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フルーツバスケット 第19話「ごめんなさいーっ」感想

前作のアニメでは未の燈路よりも後に出ていた申の利津が、先に出る理由てなんだろ?単にこの後の、紫呉の担当・満との仲を描いていくためかな?ハッピーエンドに向けて、着実に準備をしているのは分るけど、利津の性格もあって今週分は特に見づらかったよ…最後に行くまでに視聴を断念しそう。

 

今週の内容

紫呉の原稿を取りに来た編集担当の滿。しかし相変わらず滿をからかうのが大好きな紫呉によって、たこ野郎の店舗まで紫呉を捕まえに行く羽目になる。目を吊り上げて紫呉の家の前の階段を勢いよく降りた滿は、途中で着物を着た女性とぶつかりそうになり、お互いに謝罪し合うことになる。交互に頭を下げ合っていた二人だが、滿は紫呉を捕まえるため、足早にその場を後にし、さらに下方にいた透ともすれ違うのだった。

帰宅途中だった透は、向かってきた滿に挨拶するが、相手があまりにも急いでいたためにどうしたのだろうかと怪訝な表情をする。しかし階段先でも悲鳴が上がったため、駆け上がると、先ほど滿と謝りあっていた着物の女性が、紫呉の家の玄関前で、紙袋の底が抜けたと騒いでいたのだった。

急いで紙袋から落ちた本を拾う透に、恐縮し大げさに謝る女性に、以前草摩家の経営する旅館で出会った女将を思い出した透は、女将の子供で、申の物の怪憑きの「りっちゃん」がこの女性ではないかと気づき、確認する意味でも名前を出してみる。しかし透の行為は逆効果で、自分の名を見ず知らずの人まで知っているほど悪名高いのだと誤認した女性は、また謝罪の嵐を繰り広げたのだった。

滿をからかい終わった紫呉が、満足そうにスマホを片手に騒がしい玄関先を覗きに顔を出したため、やっと女性・草摩利津を家に上げることができた透。

会えたことを感激だと言ってくれた透に、安心したような表情をする利津。しかし紫呉のからかいを真に受けてすぐに帰ろうとしたり、果物の好みが分からないからと、手土産を果物の本にしたりと、世間場慣れしている利津。

紫呉も、真面目な話として、もうすぐ社会人になると言う利津へ、すぐにパニックになる点を改善しなければいけないのではと、利津の課題を指摘する。利津本人も自信を持ちたいと考えていた様だが、その目標が綾女と聞き、紫呉はあの男の自信は人類の規格から外れているから参考にはならないと、まずはすぐに謝るところを改善してみてはと提案する。

さっそく帰ってきた由希との会話で、紫呉が出した課題「すぐに謝らない」を実践しようとする利津だったが、由希相手に綾女に面立ちが似てきたと地雷を踏みぬき、由希の気分を急激に悪くさせ、謝らなければならない状況を自ら作ってしまうのだった。

気を取り直して、次に返ってきた夾に対しても挑戦してみる利津だが、今度は由希と一緒に暮らせるほど仲良くなれて良かったと発言してしまい、由希と夾の二人から否定されてしまい、パニックになって謝ってしまう。二度目の失敗で限界だったのか、利津はやはり長居してはいけなかったと、帰ろうとしたため、透は止めようと利津の前に立ち、抱きしめる形になると、十二支の物の怪憑き特有の変身が起こってしまい、透は利津は女性なのになぜ変身するのかと混乱するのだった。

女性だと思っていた利津が、実は男性だと知った透。

幼いころに女の子の服を神羅から借りて、安心する自分に気付いてからは、やめられなくなってしまったのだと語る利津は、やはり情けないと謝りだしたため、透は良く似合っていて綺麗だと力強くフォローを入れるが、その方向性も間違っていると紫呉はツッコミを入れるのだった。

紫呉が学生組を着替えるように促し、居間に紫呉と利津だけになった時、利津は与えられた課題をクリアどころかすぐに挫折してしまった事を謝りだしたが、そこへ紫呉との電話で、たこ野郎の店舗まで紫呉を探しに行っていた担当の滿が、また紫呉に騙されたと怒鳴りながら戻ってきたため、事態は滿をストーカーに仕立て上げた紫呉によって、利津が滿を撃退すると言うミッションにすり替えられてしまうのだった。

紫呉の玄関の前で、首を吊ろうとしていた滿に驚いた利津だったが、紫呉が女を連れ込んでいると滿に勘違いされ、玄関扉を挟んでの攻防へと移行する。満は原稿はもう出来ているのだろうと、家の中にいる紫呉に怒鳴っていたが、滿を紫呉のストーカーだと信じ込まされていた利津は、先ほどの滿の紫呉の女発言から、滿が発する「出来ている」と言う言葉を、男女の仲がデキているのかと勘違いし、思いっきり「出来ていません」と断り、玄関扉を閉じてしまうのだった。

〆切の日に、原稿ができていないと言い渡されたと思った滿は、死ぬしかないと言書をしたため始め、原稿と言う言葉に、話がかみ合っていないことに何となく気付いた利津も、滿の行動に驚き、どうしたものかとたじろいでいたのだった。

結局、事態は自ら滿の前に姿を現した紫呉によって、滿に原稿を渡すところまで収拾する。しかし、滿が紫呉の担当で仕事のために来ていたことを、コーヒーを出そうとしていた透の紹介で知った利津は、仕事の邪魔をしてしまったと突然立ち上がり、謝罪をしようとしたため、コーヒーが原稿チェックのためにテーブルに広げられていた部分にこぼれてしまい、解読不可能になってしまう。満はそのことにとうとう失神してしまい、利津はあまりの申し訳なさに屋根に上り、死をもって償うほかないと言い出したのだった。

空回って周りに迷惑ばかりかけるのだろうかという利津の懺悔に、今まさにその状態だと紫呉のツッコミが入り、由希や夾もすこし呆れたように利津を見やる中、透は心配そうに利津に声を掛けるのだった。

両親にも、物の怪憑きという体質だけでなく、弱虫でミスばかりの子供だったばかりに、方々へ謝罪をさせていた後ろめたさもあり、ますます自信を否定し始める利津。とうとう、死ぬべき存在なのにその根性も無いと言い出した利津に、屋根に上ってきた透は、そんな必要はないと説得し、瓦に滑り、あわや落下寸前の状態でも、生きる理由は、できれば誰かのために生きたいと語り、生きていれば、一緒に居たいと願ってくれる人に出会えるかもしれないと手を伸ばす透に、利津も共感し、自分も誰かのためにありたいと返し、自殺騒動も終わりを迎えたのだった。

滿が目を覚ますと、真面目に原稿を書き直していた紫呉から、たこ焼きでも買ってきてと言われたため、滿と利津が一緒に出掛けることになる。

帰り道、紫呉の担当いじめが酷いと言う話から、滿は自分は仕事に向いていないと不安を口にする。その内容が、利津がずっと抱えていたものと同じだったため、思わず利津も自信が無かったことや、周りに迷惑をかけてきたことを話し始める。それでも、透の説得によってその先の利津の考えはプラス方向に変わっており、生きる意味や自分を必要としてくれる人に出会えるかもしれないからと、図太く生きるのだとほほ笑みながら話すことができるようになっていたのだった。

滿は利津の話を聞いてやる気を取り戻し、紫呉のたこ焼きを届け、原稿を無事に貰うことができたのだった。

原稿を貰い安心した滿は。利津に友達になってはもらえないかと打ち明け、着付けを教わって女子力をアップさせたいという滿に、紫呉から利津が男性であることが明かされる。

格好が紛らわしかった事や、女性だと勘違いしていた事で、また利津と滿との謝り合戦が始まり、隣の居間でたこ焼きを食べていた由希と夾は、騒がしい、どうでも良いと小声でコメントする。しかし当の本人たちは、.友人として、これから交流する事の挨拶をし合い、いつか、必要としてくれる誰かと出会えたなら、君のために生まれてきたと言えたならと、考えるのだった。

 

ここから感想

何というか、律の訪問を受けて紫呉が「君が思うほど、世間は君に興味ない」と言った意味のセリフがカットされたり、紫呉の担当いじめが強調されていたり、利津の自殺騒動が、彼が実際に屋根から足を滑らせて落ちて、申の身体能力で難なく着地するから心配するだけ無駄、といったギャグなんかもあった気がしたのだが、このリメイク版では無くなっていたな。

上の様な、利津のギャグ押しのエピソードを覚えているからか、今回の様に大真面目に彼とみっちゃんの話を描かれると、やはり彼らの年齢には合わない内容だなと思ってしまった。ハタチそこそこの若者とはいえ、「生きる理由」とかを口に出し、感動し、共感するという状況になるのは、二人とも相当幼いと捕えるか、精神的に追い込まれているために、希望のある話題に食いつく精神描写なのか、のどちらかなのだけど、二人とも、課題の多い事が描かれた後に、共感する姿があると…やはり透達高校生チームに比べると、大人としては幼いと言う部分が強調されてしまうよ。この二人を、大人になり切れていない大人として、今後成長を描いて行くつもりが、作り手側に無ければ無いほど、やはりこれを大真面目に描かく必要はないのではと思うのだが、どうするつもりなんだろう?

 

 

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