ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第13話「簡単に死んだりしません」

 

ももこもマギウスの翼に入っているとは…。レナをおちょくり過ぎてへそ曲げられていた辺りが懐かしいな。

 

今週の内容

マギウスとしての活動に、いろはを勧誘する灯花。微笑む彼女に、いろはは妹のういの事を訪ねたくて、灯花に会いに来ただけなのだと困惑していた。

一方やちよは記憶ミュージアムの奥深くまで入り込み、眠っているいろはを覗き込んでいたみふゆの姿を見て、厳しく離れるように言いつつ駆け付ける。魔法少女の真実を伝えているのだから邪魔をするなと、落ち着き払って答えるみふゆに、やちよは肩に手を置いてやめさせるように言うが、みふゆはやちよが守っていれば知らずに済んだと言う趣旨の言葉を残し、それは自分も当てはまるのだと一方的に告げてその場を離脱するのだった。

みふゆと半ば言い合いになったやちよは、一度目を閉じて落ち着くと、グリーフシードでいろはのソウルジェムの濁りを取り除く。目が覚めたいろはに、来るべきでは無かったのだと注意を言ってから、他のみかづき荘のメンバーを探しに、二人でゴンドラに乗って引き返す。その道すがら、やちよはチームの解散をいろはに伝え、理由を尋ねるいろはに理由をはぐらかし続けていたやちよだが、いろはは納得できないからと傍を離れないと言い出し、結局やちよは魔法少女になった時の願いと、それに伴い自分の周りの人間が死んでいくことが嫌なのだと言いかける。

突然発生した食後の焼き魚の様な魔女にやちよが丸のみにされたため、しばらく呆然としていたいろはだったが、小さいキュゥべえが袖を引っ張って知らせたため、魔女の第二の攻撃を避け、自分のソウルジェムでやちよの生存を確認すると、彼女の救出のために戦闘を開始する。

魔女の中で、自分の過去の映像を見て、モデルの仕事の中で、ユニットを組んでいた仲間を守るためにキュゥべえに願いをかなえてもらったのだと振り返るやちよ。自分の願いとその気持ちを整理し、願いが違う形で叶えられたために、仲間を持つことを諦め、モデルの仕事は一人で行い、魔法少女としても仲間を持たない様に心がけていた。しかし、魔法少女となった後にチームを組んだかなえからは、「やちよはチームに必要なんだ」と言われ、メルも「七海先輩を助けることができたから、今日はやっぱりラッキーディです。」と最後に言われてしまい、その決心は揺らいでいた。

仲間を失いたくないとおびえていたやちよの耳に、魔女の鳴き声が届き、外で戦っているいろはが、いつも以上の威力でボーガンを撃って魔女倒した事に気付く。

いろははやちよの無事を確認して、抱き付いて安心していたが、やちよはいろはの事を直視できず、目をそらしてしまう。その様子に気付いたいろはは、自分は死なずに、やちよのせいで人が死んだわけではないと証明して見せると断言し、やちよは救われたように笑って礼を言い、いろはの名を呼ぶのだった。

戦闘の影響なのか、建物内部が崩れてきたため、外に出る事にしたやちよといろは。しかし力を使いすぎたいろはが、逃げる途中で膝に力が入らなくなり、やちよがいろはを負ぶって、小さいキュゥべえの先導に従って崩落現場から離れる事にする。

白を基調とした階段まで戻ってきたやちよは、負ぶったいろはに声を掛けつつ移動していたが、いろはからの返事がなく、心配になり彼女の様子をうかがっていた。そうしているうちに、階段上部にあった扉から巴マミが現れ、やちよは間下の階段踊り場から彼女を仰ぎ見つつ警戒するのだった。

やちよがマギウスの翼に入る事を否定したため、マミは武器である長銃を取り出し、槍を武器とするやちよに、近接戦闘を仕掛けてきた。銃身を使った打撃と発砲を組み合わせた攻撃に、いろはを背負ったまま戦っているやちよは苦戦を強いられるが、話を聞くようにマミに声を掛ける。しかしやちよの目論見は、上層階に現れた灯花によってマギウスの命令として遮断されてしまい、マミはやちよの排除にリボンまで使って、彼女の額に銃口を突きつけて笑みを浮かべる。

突きつけられた銃口に目を見開いていたやちよだったが、そこへ消火器が投げ込まれて中身の消火剤が撒かれたため、マミとの距離を取って咳込むことになる。そんなやちよの脇を歩き進み、マミと対峙した魔法少女美樹さやかは、彼女を探していた事を告げるが、マミはひどくおびえた様子で自分を責めに来たのかと話し始め、やがてマギウスの謳う魔法少女の救済を解決方法だと断言し、みんなが魔女にならないために自分が何とかして見せると、まくしたて始める。

マミの言動がおかしい事に、さやかが戸惑っている間にも、マミの衣装は白を基調としたものへと変化し、王冠とフード、そして光背の様なものが出現し、これを身にまとったマミは、遠慮なく銃をさやかとやちよに向け、銃弾の雨を降らせるのだった。

まずはやちよよりもマミに近い位置にいたさやかは、武器のレーピアを大量に用意しつつ自分の間合いに入ってきた銃弾を弾き飛ばし、この間にやちよはマミと距離を取って、大量の槍をマミに向けて放つ。マミはこれを大砲の一射目で薙ぎ払い、二射目でやちよを狙って見せる。

やちよに向かう攻撃を、さやかが直前で受け止め、途中で左腕が持たずにちぎれ飛んでも、魔法少女の回復力で腕を再生させ、マミの攻撃の軌道をそらすことに成功する。

さやかがマミの攻撃を何とかしのいだのを見ても、灯花は興味は無いと言った風に、時間を見て出かけて行き、あとに残されたマミは相変わらずの火力でさやかとやちよを圧倒する。

やちよの槍が作る空中の足場を利用して、さやかは何とかマミの近くまで寄ることは出来るが、銃だけでなくマミのリボンも威力を増し、彼女に触れることができずにいた。

マミの弾丸は直線攻撃だけでなく、標的に向かって軌道を変える事もでき、これにはさやかも焦りを見せる。しかし彼女がマミの攻撃を引き付けている間に、いろはは弱りながらもやちよと話をすることができ、ドッペルを使ってこの場を乗り切り、必ず帰ってくると約束することが出来たのだった。

さやかがマミの火力に押され、攻撃をよけきれないと確信した時、放たれた弾を受け止め切ったのはドッペルを発現させたいろはだった。能面の様な顔ではなく、意識を保ったままドッペルを発現させたいろはは、マギウスの魔法少女を救うと言う目的と、マミの今の行動は矛盾していると話しかけるが、マミは微笑んだまま答えずに次の攻撃の準備に取り掛かる。

そんなマミに攻撃を加えたのはドッペルを発現させたやちよだった。使えることを黙っていたと、いろはに一言謝ったやちよは、いろはと二人がかりで戦うと決める。

ドッペルを使った魔法少女が二人となり、それでも戦う事に躊躇しないマミだったが、記憶ミュージアムを去っていく灯火は、マギウスの目的達成のためにマミを切り捨てるつもりでおり、本望だろうと片づけてしまっていた。

やちよといろは対マミの戦闘が激しさを増す中、ただの魔法少女として手を出せなくなっていたさやかは、呆然とその様子を見上げ、ちいさいキュゥべえもその傍らにいた。

マミの攻撃を受けて建物内の扉に激突させられたいろはは、それでも立ち上がって見せる。しかしその顔には能面の様なものが浮かび上がり、黒いオーラを纏った包帯が彼女の足元から侵食するように伸びあがる。これを見たやちよは、いろはに照準を合わせていたマミをドッペルの尾で弾き飛ばし、その隙にいろはの肩に手を置いて彼女を現実に引き戻すのだった。

力に意識を持っていかれない様にと注意するやちよに、いろはは二人一緒なら大丈夫だと笑い返し、やちよも気持ちを強く保ちつつそんないろはに頷き返していた。

そのころ、マギウスの翼の集会が行われ、灯花が演説を始めていた。キュゥべえが持たない願いの力を持つ人間と、願いを持って魔法少女になった自分たちが、エネルギーとして消費されている事実。そのことからの解放のためにドッペルのシステムを作りあげ、反対する存在は許さないと続け、必ず魔法少女を救うと締めくくっていた。その演説が行われている広場では、ももこやレナが私服のまま参加しており、さらに後から列に加わった黒羽が、レナとぶつかったためにフードが外れ、彼女が鶴乃であると知ったレナは思わず目を見開くのだった。

マミとの戦闘はまだ続き、いろはとやちよは合体技でマミの銃弾をなんとか防御し、弾いた弾丸が建物の崩壊を誘発していく。広場にあった階段の床が崩落し、さらに天井からも瓦礫が振る中、マミは頭上から降ってきた瓦礫に巻き込まれて床の穴に落ちて行き、さやかはマミの名を呼んで心配そうに穴を覗き込む。同じように穴を覗き込んでいたやちよといろはだったが、いろはも床の崩落に巻き込まれ、やちよはいろはの手を取って彼女が落ちてしまうのを何とか防いでいた。

灯火の演説を聞いていたレナは、不愉快そうに眉を寄せ、自分の後ろに立つ黒羽のフードを被ったかえでを振り返って見つめてから、この場から帰ろうと歩を進めていた。しかしレナの腕をかえでが掴んで止め、周りの黒羽たちもそんなレナを取り囲んでいた。ずっと一緒だと約束したと、レナを責めるかえでの表情は、笑みこそ浮かべているが、いつもの彼女ではなく、そんなかえでを、レナは見つめるのだった。

崩落していく記憶ミュージアムの中で、やちよはいろはを引き上げようとするが、穴の底からマミのリボンが伸びていろはをからめとり、引き寄せようとしたため、やちよを巻き込まないためにいろはは自ら手を振りほどいて落ちていく。やちよがそれでもと手を伸ばし、名前を呼んでいる間に、小さいキュゥべえがいろはを追って穴の底へと飛び込んでいくが、やちよは足場が崩落したところをさやかに抱えられて助けられ、また仲間を失ったと、いろはとの約束が果たされなかった事を悔いるのだった。

灯火の演説が終わり、黒羽たちによる拍手が沸き起こる中、いろはと情報のやり取りをしていた黒江はハッとした表情を浮かべていた。広場には、機械的に拍手をする鶴乃に加えて、フェリシアやさなと思われる少女もその場に集まっており、こちらの二人はただ立つばかりで拍手は行っていなかった。

広場の様子を一段上で見ていたアリナ・グレイは、あくびを一つしてからその場を離れ、外に出てワルプルギスの夜が来ないかと、月を仰ぎ見るのだった。

 

ここから感想

やっぱりさ、なんでやちよがみふゆに責められているのかが頭で理解できん。その部分って表現された?まさか、やちよさんが登場した時の状態から、仲間を拒否して孤立したんだなって推測しろってことなの?しかもこのやちよの課題、引きずったまま来期突入っていうのがなかなかキリが悪くて、気持ちの持っていきどころがないや。

原作がゲームという事もあって、設定や世界観を表現したり説明したりという作業が大変なのだろうけど、その縛りをどこまで見せて、物語をどう見せていくのかが、イマイチ軸がはっきりしない作品だった。来期を作成中とのことなので、明かされていないマギウスのメンバーや、ういが存在を消した理由や方法も明かされていくだろうけど、たぶん明かされても、物語内の緊張感を表現できるとは思えないのが非常に残念。第一、真実を受け止め切れないのが大学生グループのベテラン勢で、その対処法を編み出したのが小学生グループというバランスの悪さ。この年の差を生かした会話なり、成長なりを描いてくれる作品ではないし、世界観の根底にある魔法少女のトリックは「まどかマギカ」で明かされてしまっている。さらに外伝にするにはスケールを大きくしすぎた。と言うのが、設定や物語のバランスをどこまで取るのかの判断を難しくした原因な気がする。

引っ越してきたいろはが、やちよと出会って本当の仲間になるとか、ある程度ハードルを落とすと言うのも、一つの手かもしれなかったよね。

 

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