ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第3話「友達にしてごめんね」

今週の内容

病室内で、アルキメデスの無限螺旋を応用したという自走式のおもちゃの機関車の様なものを走らせる里美灯花。動き始めたそれを見て声を上げるういと、何かを書くことに熱中していて、顔をあげないいる柊ねむ。おもちゃの機関車は本の合間を通り、山積みになった本も登り切って下りで勢いをつけ、本の山の中へと突っ込んでいく。やがておもちゃの発する熱で本が燃え始め、スプリンクラーが作動する事態にまで発展した。

看護師たちが室内を片付ける中、灯花の作ったおもちゃが原因で、本が燃えたことを文化的損失だと抗議するねむ。そんな二人のやり取りは、最終的に絶交を宣言するところまで進み、二人に挟まれる形で聞いていたういは、何度目の絶交だと、呆れたように口を開いたタイミングで、看護師からのお小言が始まったのだった。

夢で見て、灯花とねむの事を思い出したいろはは、彼女たちは今何処にいるのだろうと考えていた。そんないろはの携帯電話には、ももこからの新着メッセージが届いていたのだった。

新西中央駅の改札を出たいろはに、壁際に寄っていたももこは手を上げて合図し、そのすぐ後にレナも合流した。三人でさびれた街を歩き、廃墟に入るとそこは調整屋であり、店主は来客中であった。

入口からは直接見えない様にすりガラスの衝立を使い、来店した魔法少女ソウルジェムに触れるなどしていた店主を見て、ももこはソファーに座り、レナはじれったそうに冷蔵庫にもたれかかる。先に来ていた魔法少女がすっきりとした顔で帰っていくと、店主は新顔のいろはに興味灯ったように近づいて凝視した後、八雲みたまだと名を名乗った。

いろはの調整をするのかと言うみたまに、ももこが用件は別だと、やちよの到着を確認する。ちょうど現れたやちよに、いろはは黒江と神浜で出会い、テリトリーを侵した事に抗議を受けた経験から、緊張した面持ちになるが、彼女はいろはを横目に見つつも、ももこに話しかけるのだった。

本題の、絶交階段の魔女にかえでが攫われたことを話すももこ。絶交階段のウワサはやちよも知っており、その情報は掴んでいるのだと、ももこにファイルを見せる。ももこの協力依頼に、かえでを取り返すために協力はすると応じたやちよだが、厳しい視線で振り返り、いろはを足手まといだと同行を渋るのだった。これにはレナが嫌みを言言うが、これ以上犠牲者を増やすつもりかと言うやちよの正論に、それ以上の言葉は続けられないのだった。

そんな常連たちを見かねたみたまは、いろはのソウルジェムを調整して、合体魔法を使えるようにすれば良いと提案する。これにはももこも賛成し、やちよもため息はつくもののそれ以上の反対は行わなかった。その成り行きにいろはは口を開けたまま呆然とし、レナは収まりがついたかと言うように、いつもの怒っている表情を解いていた。ももこがそんなレナに良かったと言いたげな笑顔で視線を送ったため、レナはまた怒ったように眉を吊り上げてしまうのだった。

かえで救出のためのメンバーが揃ったところではあるが、やちよはいろはの元へ歩み寄り、弱いままでは誰かを犠牲にすることになると忠告し、いろはは眉を下げたまま、そんな八千代を見つめ返すのだった。

神浜市立大附属学校の校舎内を、人目を避けて移動するももこ達。その間も、「アイツが無事ってことはアイツは謝らなかったってことなんでしょ」「そもそも秋野さんって子、アイツと仲良かったの?中二だよね?」「さぁ。でも名前書かれていなくなったんなら、元は友達だったってことでしょ」とうわさが飛び交っている事に気付いたももこは、レナに気にすることは無いと声を掛けて元気付ける。しかしレナの表情は硬いままで、特に返事も返さなかった。

絶交階段にたどり着き、書き込む本人としてももこの名前を6段目に、絶交したい相手としてやちよの名前を7段目に書き入れてみる。この時点では魔女の気配を感じられず、ももこは魔女を呼び寄せて、魔法少女の自分とやちよがこれを倒すことを確認し、やちよも同意したのでやちよ、ももこ、レナ、いろはの順で魔法少女への変身をしていく。変身した状態で、絶交階段の謝った相手を消してしまう現象を起こすために、場所としては屋上に上がり、さっそくももこからやちよに絶交取り消しの内容で謝ってみる。

ももこは、下手くそな演技と共にやちよに向かって頭を下げるが、何も起こらない。今度はやちよが謝る役として、短く謝罪の言葉を述べて頭を下げるが、やはり何も起こらないのだった。

本当に喧嘩をしていると言う条件があるかもしれないと、レナが自分からやると名乗り出て、ももこもその案に乗っかるが、レナが他の皆には背中を向けて、フェンスの外に向かって謝ってみるが、これでも何も起こることは無かった。いろはは、心からの謝罪出なければいけないのではと口に出し、レナの鋭い視線を受けて縮こまる。

レナも謝る気持ちにはまだなれていないと口走り、それでは攫われたかえでを救えないと言葉を被せるももこ。そんな軽く注意する言葉に対して、レナは素直ではない自分と、すぐに謝るかえでの違いの所為で、いつもレナ自身が罪悪感や疎外感を感じていることを吐露し、やがて彼女は、かえでをこんな素直ではない自分の友人にしてしまった事を、口元に笑みを浮かべ、泣きながら謝罪する。

レナの言葉に絶交階段が反応を示し、魔女の結界が出現する。上空へと複雑に絡み合いながら伸びる階段と、最も上にある階段部分につり下がるように現れた大きな鐘が鳴り響いた。

あるアイドルのライブの様子をテレビが映し出し、それを見ていたレナの元に、かえでが訪れて、レナの家と思われる玄関先で対峙した二人。かえでは喧嘩の事を謝りに来ており、彼女の言葉を腕組みしていたレナは、何故かえでが謝るのか、何故自分は謝らないのかを自問し、謝らない自分を大嫌いだと、戻った部屋で膝に顔を埋めて自己嫌悪に陥るのだった。

目覚めたいろはが見たのは、テレビの明かりに照らされるももこの姿だった。しかし、彼女の口から吐き出されるなげやりな言葉を受けて、様子がおかしいと疑問を顔に出すいろは。

テレビの画面には「でも爬虫類とか苦手だから、今でもキモイと思っててごめん!」「かえでのペット、キモイって言ってごめん!」という文字が並ぶ。画面はやよいに切り替わり、彼女の特徴であるファイルには、レナの自己嫌悪と、ももこへの依存、そして不安がつづられていた。テレビを見ていたももこはみたまに変わり、テレビに映る像はいろはに変わり、彼女らが口々に話す内容は、レナがキュゥべえに叶えてもらった願い事は、別人になる力を手に入れる事で、しかしそれでもレナ自身が変わることは無かったのだと言う物だった。

最後にテレビに映ったかえでが、レナを嫌いだと断言し、テレビを見ていた人物はももこの姿になって同じことを叫んだ事で、その場の空間が鏡を割ったようにひび割れる。

ふと、そのひび割れの隙間からかえでの呑気な声が入り込み、その声を聴いたレナは自分の空から魔女の結界内へと姿を現し、一緒に入り込んでいたいろはもまた、魔女の作った階段の上に下り立った。

顔を合わせてさっそく言い合いを始めたレナとかえで。三人の存在はももことやちよも気づいており、場所が遠いと位置まで把握していた。

いろはの元には小さいキュゥべえが現れ、ひと鳴きして誘導するように階段を駆け上がっていく。その先にある大きな鐘が魔女の本体だと気づいた三人は、本体から落とされる子分を攻撃しつつ駆け上がっていく。その間に、かえではレナが結界に入るきっかけになった言葉を聞いていたと話し、レナはそれならばと、今までのお互いに一方的な関係を解消しようと絶交話を持ち掛ける。

素直に謝れない自分と絶交しろと言うレナに、かえではもう謝ってくれていたと言われ、苦し紛れにそれは勘定しない様に要求したレナ。しかしかえでにならば絶交話も無かった事にしようと要求され、二人の関係の話は、結界から出てからレナから話すことに落ち着くのだった。

魔女の本体をやちよとももこの合体攻撃で階段から分離させ、とどめをレナとかえでの合体魔法で刺すと、結界は崩壊を始める。

いろはの肩に飛び乗った小さなキュゥべえは、彼女に頬ずりしながら消えて行き、魔法少女たちは現実の学校の屋上へと戻ってきていた。

戦闘中に交わした話し合いの通り、レナに話を促したかえでは、結局素直に友達になろうと言えなかったレナの手を取り、またよろしくと笑顔で仲直りする。その様子を見ていたももこは、力が抜けたようにその場に腰を下ろし、いろはと目配せしてよかったという風に笑って見せる。

一件落着に見えた事態だが、やちよは魔女がグリーフシードを落としていない事、出現条件や出現するまで魔力を感じないという特徴から、魔女ではないのかもしれないと憶測を立てる。ももこに忠告と、中良さそうに話し合うレナとかえでを見つつ、良いチームだと一言述べてから、一人でその場を去ってくやちよ。彼女が去っていったのを見届けてから、いろはは緊張が解けた様に息を吐くのだった。

後日、レナの変身能力を使って、里美メディカルセンターにういの友人だった灯花とねむの事を調べてもらったいろは。すると、相変わらずういの事は何も出てこなかったが、友人二人の事は覚えている人間がいたという結果が出た。いろはは進展したと喜んで、レナの手を取り礼を言うと、レナは照れて視線をそらしたが、そんな彼女の様子に、かえでは笑顔になる。妹の行方に直接つながらなくとも、繋がるものを見つけたいろはは、夕方の帰りの電車の中で、ういを探し出す決心を改めてするのだった。

夜、道路上に建てられた構造物の上で、巴マミキュゥべえとの話し合いに応じていた。キュゥべえから、神浜市の調査を依頼され、魔女を際限なく集める神浜の現状が、魔女を倒して得るグリーフシードを必要とする魔法少女たちにとっても、ゆくゆくは問題になるだろうと考えたマミは、その依頼に応じるのだった。

 

ここから感想

ああ、マミさんがマミっていないのなら、まどかが魔女化を押さえてくれない世界戦なんだね。それともまどかたちと出会う前のマミさんなのかな?

今週はいろはのエピソードを完全に押しやって、レナとかえで、その二人を介してももこを掘り下げた内容だった。あと、やちよさんがやたらとワンマンを意識しているのに、仲間って良いなとと感じている辺りとかが描けていたので。これから状況が動いて行くのねという、予感もあって見やすい作りだと思う。

若干、ちいさいキュゥべえが単なるマスコットっぽく見えてきたが、それでも倒した存在が、よく分からないものだと言う緊張感を残しての3話終了。そして見慣れたマミさんの介入が来週は期待できそうで、そろそろいろはも自己主張してくれるものだと期待している。

 

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