ヨコシマなしましまアニメ感想

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モブサイコ100Ⅱ 013「ボス戦 〜最後の光〜」 感想

デカすぎてブロッコリーだと分からなかった。そうか、爆発があった後にブロッコリーがにょっきりと生えたわけで、怪しすぎて報道ヘリが来なかったのか。この作品らしい展開で納得。

 

今週の内容

鈴木統一郎との戦いのために、力を振るっても周りに影響がない様にと、調味タワーを空中に浮かせるモブ。しかし、次第に攻撃がエスカレートする統一郎に対抗しているうちに、力に流され戦っているのに笑ってしまっていたことに気付いたモブは、深く落ち込んでしまう。

心が安定していないモブを見下す統一郎は、自分に及ばない能力者は引き立て役だとして、能力の出力を50%にまで引き上げる。統一郎の言い分を聞き、モブは今までの言動と合わせて、統一郎が出会えなかったのは縁なのだと気づき、圧倒的な孤独の中で生きていることの辛さには同情する。それでもモブを倒そうとしている統一郎に、モブは傷つけたくないのだと涙を流しながらも、浮かせたビルで統一郎を押しつぶし、空中で巨大なビルの団子を形成させる。

様子を地上から見ていた霊幻たち。芹沢が統一郎の気配が消えたと話し、決着がついたのかと思われたが、ショウは気配が消えたのではなく、気配が変わったのだと指摘する。それと同時に、何かを察知したモブも、作り上げたビルの団子を地面にたたきつけようとするが、団子の中から統一郎が飛び出し、モブを地面にたたきつけた上でビルの団子を上から落としたのだった。

スケールが違う戦いを前に、エクボはモブがいつも通りの自分の我を通そうとしてはいないかと心配し、テルはモブと戦った時を思い出し、あの時以上の力が出ているはずだと、モブの底知れない能力の強さを想像するのだった。そんな中、霊幻は倒せないなら背置うことは無いから逃げろと、モブがそう言った判断をするように祈るのだった。

統一郎へ、別の道へ導くだけの力がないというモブに対し、モブの胸ぐらをつかんで自分の破壊衝動に付き合うことを強要する統一郎。無抵抗な挙句、バリアを這ったモブに容赦なく攻撃する統一郎だったが、統一郎を良い人に代わる希望をあきらめたモブによって、攻撃していた左手から捻じ曲げられていく統一郎。

ねじられながらもお互いに影響を受けていることを話す統一郎に、モブは良い影響を与えられなかったとして、お互いに負けで良いと返す。しかし統一郎の出力100%の攻撃で吹き飛ばされ、さすがに死んでしまうかもと一瞬考えたモブだったが、霊幻が自分を呼ぶ声が聞こえ、大切な人を失う怖さよりも大したことは無いと攻撃をかき消し、逆に地面が衝撃に耐えられずに崩壊し、地下の貯水施設へと戦いの舞台を変えるモブと統一郎なのだった。 最早自我があるかもわからない統一郎との戦いの最中に、急に動きが止まる統一郎に、エネルギーを出し過ぎて自滅し、爆発することを感じ取ったモブは、地上にいる霊幻たちに逃げるよう伝えに行く。 しかし皆が状況を理解して逃げ始めた時には、統一郎のそばまで戻り、自分たちの周りにバリアを張り、自我が戻ってきた統一郎と会話をする。

爆発を止める確実な方法として、統一郎の命を絶つことが最善だと当の本人が言う中、押さえられるはずもない爆発を食い止めるために戻ってきたモブの行動に、結局爆発を止めることも、仲間を守ることも、自分を守ることもできないのだと指摘する統一郎。

しかしモブは、力を持っているだけではだめだとし、肝心な部分は自分で決めてさえいれば良いのだと言い切る。その言葉に驚きを隠せない統一郎は、爆発の予兆の中、分かれた妻とのやり取りを思い出し、自分の行いについて思うことがあったのだった。 謝りたいのならちゃんと伝えなきゃだめだとモブに言われ、はせていた思いから現実に戻ってきた統一郎は、自分の爆発寸前のエネルギーを吸い上げているモブの、自分にも思いを伝えたい人がいるという言葉を聞く。

大爆発が起き、風圧に巻き込まれる霊幻達。振り返り爆発を眺めつつモブの心配をするのだった。 爆発が収まり、モブを見つけ出した霊幻達。気づけば服はそのままに体の傷が治っていたという律に、ライバルと思っているのだから、あまり遠い存在にならないでほしいと言うテル。

連れられて外に出るために歩くモブだが、地面の感触や、空が妙に狭いことが気になる。外に出て、爆発があったにしては被害が少ないが、どうなったか覚えていないと言うモブに、その時の事を霊幻が勿体付けて話したため、先にモブの体力が限界に達してしまう。

仕方なくテルがモブを浮かせて運ぶことになるが、影山家はショウによって全焼させられたため、復旧までに3日間かかると言われており、帰る場所がないと気づく律。なら自分の家に泊まれと薦める霊幻に、嫌な顔をするがテルは自分には一人暮らしの家があるからと逃げられたため、諦めて替えのジャージを取りに、まずは学校に向かうのだった。

学校の肉体改造部の部室で、ジャージを物色していたところを、ダンベルを取りに来た郷田部長に見つかり、何故だか3泊4日の強化トレーニング地獄合宿が、郷田部長の祖母の家で行われることになってしまうのだった。大人である霊幻にはがんばれよと逃げられ、モブと律の二人の参加が決定した。

そのころ、自分の家が爪の襲撃を受けて大破していたことを忘れていたテルは、霊幻の家に泊めてもらえばよかったと後悔したのだった。

次の日、報道ヘリが飛ぶ中、壊れた街中に巨大な植物が発生したことに驚く街の人々。脳感電波部のメンバは宇宙人だと興奮し、サイコヘルメットの信者は教祖様の御業だとうっとり眺め、米里は絶対にモブ絡みだと写真を撮るのだった。 覚醒ラボでは、巨大植物を君達が発生させたのかという密裏の問いに、僕らが作ったようなものだとあっさり嘘をつく朝日に星野が引いていたところ、黒崎が能力者の開発は悪用される可能性を心配し、白鳥兄弟も含めた三人で研究を辞める様に密裏に進言する。密裏も一瞬考えてがすぐにやめると決心し、ラポへは友人として来てほしいと新たな関係を築くのだった。

顔の傷も消えたため、これからどうするかを街を歩きつつ考える誇山と桜威。ラーメン屋でもやるという誇山に対し、コンビニの面接を既に決めていた桜威は、誇山に体力を生かせとアドバイスする。 同じく就職に向けて、霊とか相談所で働かせてもらえないかと考えていることを話す邑機に、接客に向いていないから無理だときっぱいり言ってしまう槌屋と無飼。これにより邑機はさらに暗さを増したのだった。

ヨシフにより拘束された統一郎の、今後の処遇について聞くショウ。親の事を聞く子供に対し、日本政府のスパイであるヨシフは極刑か実験のモルモットだと答え、そんなことを子供がいる前で話すなんてとショウの事を気にする芹沢。いずれにしてもヨシフ自身には分らないと答え、さっさと統一郎を連れて行こうとする。それでも芹沢は連れていかれる統一郎を名残惜しそうに追いかけたため、統一郎から仲間だと思っていなかったのだと明かし、気に病むことは無いと気を使ったような言葉を送る。さらにショウには、自分の傲慢さで母親と引き裂いてしまい、申し訳ないと謝罪する。

芹沢は言葉をあまり返せなかったが、ショウは実は母親とは会っていたこと、統一郎の近況を知りたがることを話し、まだ母親に怒られる役目があるから戻って来いと言われ、統一郎はモブの「人には人が必要」という言葉をかみしめるのだった。

霊幻の事務所の火災は漏電が原因だったとして、無事に保険が下りたため、新しい事務所で再スタートを切ることになる。準備をしている最中に、適当に植物を成長させてインテリアグリーンを作成したモブは、爪との戦いの前に、胸ポケットにブロッコリーの種を入れていたことを思い出し、戦いが終わった後に制服の胸に穴が空いたのはそのせいで、あの巨大植物の正体は種が成長したものだと気づくのだった。

芹沢がスーツを着て現れ、償いも兼ねて霊とか相談所で働くことになったと聞いたモブは、少し驚くが良い事だと笑う。霊幻によって伸び放題だった髪の毛を整えた芹沢に、分からないことがあったら先輩に聞けと、霊幻に接客方法を丸投げされ、年上から影山先輩と言われてしまったため、緊張してきたモブだが、お茶は要れたことが無いと初っ端から躓く芹沢に、エクボはこりゃダメだなと鋭いツッコミを入れるのだった。

 

ここから感想

一度説得をあきらめて、それでも自分で決めて最後まで統一郎を助けることに成功したというのがポイントなんだろうな。

ここまでモブが成長してしまうと、あとは感情の浮き沈みと、霊幻のハッタリによるドタバタを繰り返し描くことになるのかな。一応ツボミに告白するという目標がまだ達成されてはいないのだけど、もうこれ以上のアニメ化は望んではいけない気がするくらい、主人公の成長ものとして描かれていたので、満足です。

本当に今期のモブサイコは、大人が子どもに教えられる事が多く、若さだけでなく、我を保つためにこれで良いと思い込んでいたものを取り払って、原点に戻る行為が必要だと、霊幻と統一郎を通して上手く表現してくれた。

さらに、第一期では霊幻について行くモブという形だっただけに、人の関係が変わっていく事を見るのも、相手が離れていく様に感じて、一瞬「寂しいな」と思うところも、男同士の友情として表現したのは珍しいパターンだったように感じる。

女同士、異性や恋愛ならあるんだけどね。 春アニメからは同じ作り手さんのアニメ化作品の二期があるので、隙間なく見られるのは楽しみだ。

 

 

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