ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

フルーツバスケット 第2話「みなさんが動物なんです!」感想

だいぶ原作の漫画に忠実に作られているなと感じた。その分、スピード感と言うか、ツッコミを激しく行うところとか、引き下がるところとか、何というか、全体的にすっきりしすぎていて、もうちょっとノリが欲しいなとも思い始めたのは、前作のアニメの影響かな?

 

今週の内容
ちょっぱや便が草摩家へ荷物を届けに、インターホンを鳴らすと、透は由希、紫呉、夾が変身したネズミ、犬、猫を抱いて玄関から飛び出してしまう。「みなさんが動物なんです」と取り乱している透に、動物を連れているのだからそうだろうと、笑いながら流してしまうちょっぱや便のお兄さん。
受領のサインを求められたので、紫呉が犬の姿でハンコを押し、頭の良い犬だと褒めながら帰っていくちょっぱや便を見送った後、猫になった夾はお前たちまで変身したら言い訳が通じないと毛を逆立てて紫呉と由希に怒るのだが、先にドジを踏んだのはお前だと返した由希と言い争いになる。その様子を見て、言葉まで話せるのかと、まだ混乱中の透に、紫呉は草摩の一族には十二支の物の怪に憑かれた者たちが、何百年も昔からいることを話す。体が弱る、異性に抱き付かれると変身すること、時間が経てば元に戻ること、凄いことができるわけではなく、憑かれた動物と意思疎通ができる程度なことを話し終えた辺りで、変身が解け、素っ裸の三人に慌てて後ろを向く透なのだった。
服を着て、居間に集まった紫呉たち。その間に透もだいぶ状況を理解でき、由希が告白ついでに抱き付いてきた先輩を突き飛ばしたのも、変身しないためだったのだと知るのだった。
透にお見苦しいものをと謝りつつ、テーブルに座った紫呉は、さっそくこの状況の原因になった夾をおちょくり出す。しかし自分の視野の狭さを棚に上げ、何故この家に女性がいるのだと逆切れする夾に、由希は部外者なんだから関係ないだろうと煽り、夾はさらに怒りを爆発させテーブルを拳で割って見せる。割った瞬間、ゴンという音が響き、それが割れたテーブルが透の額に当たる音だったと分かり、さっそく治療を始める紫呉と、呆然と立ちすくむ夾。由希は自分勝手な行動で透にケガを負わせた夾にビンタをし、その怒りを夾との喧嘩で晴らそうと、本気で相手してやると煽るのだった。
透の治療中に由希と夾の喧嘩は終わり、由希に蹴り飛ばされて庭の池に落とされる夾。池に蹴り飛ばされた夾を心配していた透は、由希が強かったことにも驚き、学校での様子とギャップがあるなどと考え、その流れで今日も学校がある日だと思い出す。亡くなった母との「女子高生を代わりにやる」という約束を果たすため、学校だけはきちんと行きたいと、こんな騒ぎの中に申し訳ないと謝りつつ紫呉に許可をもらう透。しかし、紫呉からも同居させるうえで当主である慊人にも話をするが良いかと言われ、快く了承するのだった。
慊人の名前が出たとたん、表情を見られまいと立ち上がった由希は、着替えのために透がその場から離れた後、草摩家の十二支の秘密をあっさりと話したのは、昔の様に記憶をいじるから問題ないと判断したのかと、紫呉を非難する。そんな由希に、紫呉はあの時は大勢に知られたから対処したのだと、状況が違うのだと返すが、その言い訳を聞かず、由希は夾に家の修繕くらいしておけと言いながら、自分も学校に行く支度を始めるのだった。
未だに池の中でうつぶせている夾に、紫呉も留守番を頼み、透にも謝るように伝えると出かけていく。
学校に登校した透は、友人の魚谷と花島には寝坊したと話し、由希も遅刻したためにプリユキのメンバーに妙な勘繰りを受け、嫌みを言われてしまう。プリユキは花島が毒電波を放ちながら追い払ってくれたが、遅刻した日が被っただけでこの有様では、当の由希の家に泊まったなどとは決して言えないと透は思うのだった。
その様子を見ていた由希は、友人にも草摩の秘密を話していないんだねと透に話し掛け、透は秘密を知られた立場に立ち、由希を不安にさせたのだと思い、母にも人の事をベラベラ話すのは悪党だと言われてきたと話し、何なら血判状でも根性焼きでも何でもすると畳掛ける。そんな透に、由希は申し訳なさを感じており、透は約束を守ろうとしてくれているのに、慊人の判断が下れば、記憶を消さなければならないかもしれないと話す。
昔、一族の子ども達で遊んでいた時に、女の子にふざけて抱き付かれた由希は変身してしまい、その場にいた全員の記憶を消す騒ぎになった事を透に話し、その話をしながらも由希はその時に言われた慊人の言葉を思い出す。人がネズミに変身するなんて変だ。知られれば気味悪がれ、近寄らなくなり、離れていくという言葉を、その通りだと思い、由希はそうなる事を恐れているのだった。
どんな決定が下っても、慊人には逆らえないからと、透に謝りその場から逃げる様に離れようとする由希に、透は待ってもらう様に飛びつくが、それが変身の引き金になってしまい、ワザとではないのだと謝る透。誰にも見られていないなら良いと謝罪を受け入れる由希に、透はさらに自分の心配をしてくれた事を感謝し、重大な秘密を知ってしまったのだから仕方がないと思っていること、由希達が一番安心する方法を取って良い事を伝え、ここ数日に築いた関係が無くなるのはさみしいが、また友達になってほしいと思いを語るのだった。
急に元に戻った由希に、急いで後ろを向く透。元に戻る時間はまばらなのだと、手早く服を着る由希。しかしタイが曲がっており、こういったことが苦手なのだと告白する由希に、透は自分の出番だと由希に躊躇なく近づき、タイを結び直すのだった。そんな透を見つめ、慊人が言った、秘密を知ったら離れていく人ばかりではないと知った由希は、透に「(ネズミに変身する自分が)気味悪くないの」と問うが、昨日まで熱を出していたために、体調の事を聞かれたのだと勘違いした透は、「はい、元気です」とかみ合わない返事をするのだった。それでも良いかと由希は思い、そのまま一緒に帰ることになった。
草摩家へ戻ってきた透は、使っても良いと言われた部屋で、屋根の仮修繕を終えた夾に出会う。夾はおそらく自分の事が嫌いなのだろうと、緊張しながら話す透に、夾も朝の出来事を謝るために、不器用ながらも言葉を繋げていくが、いざ謝ろうとした瞬間、帰ってきた紫呉の間抜けな声が家中に響き、話の腰を折られた夾は、恥ずかしさを隠すために脚立をもって部屋から出て行ってしまう。それを追いかけて透もドア付近にカバンを置いてドアを閉めて一階へ下がっていく。誰もいなくなった部屋の中で、透の荷物が入った紙袋の一つが倒れ、中からボロボロのつば付き帽子が出てきたのだった。
居間に集まり、慊人の判断は「秘密さえ守れば同居しても良い」というものだったと話す紫呉。同居の許可を貰えたことと、記憶が無くならないことに喜ぶ透。しかし由希は話がうますぎると、慊人と紫呉が何か企んでいるのではと疑うのだった。そんな由希の言葉に、いい機会だと言った慊人の言葉を思い出しつつ、言葉を濁す紫呉。
改めてご厄介になりますと挨拶をする透に、紫呉と由希はよろしくと答えたが、夾は「誰がよろしくするか」と暴言を吐いたため、由希によってまた蹴り飛ばされてしまうのだった。
何はともあれ、正式にご厄介になることが決まった透は、さっそく翌日に腐った台所を掃除し、ご飯を用意する。
台所が綺麗になっていることに驚いた由希は、この家に炊飯器なんてあったのかと感想を述べ、透が作ったごはんに舌鼓を打つのだった。
紫呉と夾がまだ帰ってきていないのかという由希に、そう言えば由希も朝からどこに出かけていたのかと聞く透。秘密基地に言っていたという答えに、子供の頃に造ったようなものを想像して、目を輝かせる透。おそらく思っているものとは違うが、今度一緒に行こうか由希も透を誘ってみるのだった。
そんな和やかな雰囲気を壊すように、怒り心頭で帰ってきた夾と、それを宥めながら入ってくる紫呉。透はお帰りなさいと、食事は要るかと聞いてみるが、怒っていた夾は要らないと鋭く返し、紫呉は透に当たるんじゃないと注意する。しかしそんな紫呉も、人を掌で遊ばせて楽しいかという夾の問いに、どちらかと言えば楽しいと答え、そう言ったやり取りの中、土足で家に上がり居間をぐるぐる回っていたため、居間から逃げ出した夾に靴を脱ぐ様に注意しながら、自分もたった今靴を脱ぐなど、説得力に欠けていたのだった。
食事ができてることに気付いた紫呉は、嬉しそうに席に座り、夾が何故あんなに怒っていたかを話し始める。しかしその理由が、自分たちと同じ高校に通わせるために転入試験を受けさせたとためだと知った由希は、ブリザードのごとく怒り、(食事を)食べるな近寄るな出て行けと有無も言わさないのだった。
紫呉は由希のその怒りを受け、夾の状況を話し始める。入学した男子校にも通わず、4カ月間も山に籠って修行していたのだと話し、その不器用さを馬鹿らしいと片づけた由希は、食事を済ませてその場から離れるのだった。
透は、紫呉が話した猫である夾が、ネズミである由希に勝ちたいと思う気持ちについて考え、その元になるのは、あの昔話に出てくる、ネズミに騙されて、神様が開いた宴会に出られなかった猫の話からくるのだろうかと思い至るが、そのことを夾に話すのは悪い気がしてしまい、せっかく会えた十二支の猫なのに嫌われている現状も合わさって、寂しいと感じるのだった。
翌日、転校してきた草摩由希の従弟という事で、女子から注目される夾。しかし異性に抱き付かれると変身してしまう体質の彼は女子に怯えてしまい、その恐怖からくる硬直ぶりは、体質を理解している透も、心配になるほどだった。そんなことは知らない魚谷は、夾の髪色が今日子さんのと似ていると話し、花島は由希と同じ人でない何かの電波を夾からも感じると電波情報を伝える。
由希は夾の事を口もきいたことが無いと話し、特に手助けすることなく、女子の一人に触れられたために限界に達した夾は、女子相手に関節技を掛けた上に、最上階の窓から飛び降りて教室から脱走するのだった。
校舎の陰に隠れていた夾を発見した由希は、もう少し頭を使った行動をしてくれと注意する。少しでも草摩の、慊人の決めた檻から出たいから共学に通っている由希とは違い、爪弾きにに合わないために草摩の一員になることを望む夾は、またも由希に突っかかっていき、その様子を見つけた透は止めようと夾の後ろから抱き付いてしまい、猫に変身させてしまう。
変身させたことを謝りつつも、喧嘩はだめだという透に、お前には関係ない、目障りだと行ってしまった夾。その怒りMAXな状態に触れてしまい、完全に嫌われてしまったとその場から立ち去る透に、またやってしまったと尻尾を垂らす夾。そんな彼に本当にバカだと言い残して立ち去る由希に、殴らないのかと自棄になる夾だが、由希は殴らない方が痛いときもあるだろうと冷たく言い放つのだった。
その後の授業をさぼった夾に、紫呉は小言を言うが、夾の悩みは透に酷い事を言ってしまうというもので、自分は人と関わることに向いていないのだという彼に、紫呉は単に経験が足りないのだと返し、交わり傷つけ、己も他人も理解していかないと、人を思いやれない人間になると忠告し、夾を好きだと言ってくれる子ができた時に大切にできるように、今は修行だと思って我慢するようにと言い含める。しかし夾は「そんな奴がいたら正気かって言ってやる」と、斜に構えた返事をし、紫呉は「あっそ」と楽しそうに言葉を返す。
由希が学校から戻り、透はバイトに言ったことを伝え、続けて帰りの時間が遅いから、迎えに行こうと思うと話す由希に、紫呉もこの辺は痴漢が出るからそうしてあげなさいと言う。
夜、竹林を歩いて帰る透は、後ろからこちらに向かってくる足音に身の危険を感じ、これが痴漢かと「(被害にあうのは)嫌です」とバックを振り回す。しかし後ろから近づいてきていたのが夾だと分かり、無言で立ち去ろうとする夾を引き留めるべく、素振りをしていたのだと言い訳を始める透。その間に「夾さん」と透が言ったことに、さん付けは痒くなるからやめろと話し始める夾。であればと「夾君」とと呼んでみる透に、返事をする夾。呼んでみただけだという透に、また勢いで「用もないのに呼ぶな」と怒鳴ってしまい、透をビビらせてしまう夾なのだった。しかし今度はすかさず訂正し、用もないのに呼んでも良い、目の前をうろうろしても良い、むかついたら今みたいに殴れば良いと言葉を繋げていく夾。その様子に、謝ろうとしてくれていることに気付いた透は、嫌と言いつつカバンをぶつけた理由は痴漢と間違えたのだと話し、むしろ猫年になりたかったのだと、熱意をもって話し、友達になりたいのだと告白する。
自分に関わろうとしてくれる透に、紫呉の「好きだと言ってくれる子が居たらどうするんだい」と言う言葉がよみがえり、照れながらも良い事なんて無いと、怒鳴らずに透の言葉に返すことができた夾。その後ろ姿を見ながら、夾は不器用で根はやさしく、素直なのだと分かった気がした透は、笑顔になるのだった。
草摩家に帰り、夕食を四人そろって行う透達。早速紫呉が夾が透を迎えに行くと自分から言い出したとからかい、もう二度と無いと照れ隠しで起こる夾。透はそれよりも食事を取ってくれることが嬉しいと言い、味付けはどうかと聞く透に、うまく言葉が出ずに視線をさまよわせる夾。するとちょうど自分を見ていた由希に気付き、何故自分を見ているのかと喧嘩を売り、ただ見ていただけだと返す由希と言いあいになり、ボルテージが上がった状態で透がまずいのかと聞いたために、反射的に「まずい」と怒鳴って返事をしてしまった夾。その場は凍り付き、透は精進しますと寂しそうな声を出し、やはり何と言ったらいいのか分からない夾は、顔を赤くしながらそっぽを向くのだった。

 

ここから感想 ※この下は原作後半のネタバレあり
いやあ、実は夾が今日子さんが亡くなった事件に居合わせた挙句、知り合いだった彼女から死に際に「許さない」と言われたことを踏まえた上で、改めて夾のこの状況を見ると、相当参っていると思わせる描写があり、ちょっと同情はする。
さらに、夾が登場した当時は、こんなに女子とのコミュニケーションが取れない奴だったのかと思うと、成長する伸びしろの大きさの割に、今後乗り越える、自分に関わった人の死や、自分の課題に挑むのかと思うと、初期レベルに合わない大層な挑戦を強いられているなと再認識させられた。本当にこの作品をアニメで表現しきれたら、さぞ重たいものになるだろうなと期待してしまう。
しかも十二支全員が夾と同じように重たい問題を抱えている上に、透の父母の話しと、友人達の話も盛り込み、さらには現当主慊人の父母の話まで全部表現したら、4クールでギリギリだと思うのだが、こんな重たい、下手したら鬱アニメって呼ばれるのに、ホントに最後までやるの?とまだ不安に思っている。
とにかく、今回紫呉が言っていた「人との関わり合いで、人を思いやれる人になろう」というのが、この作品の重要なポイントだと自分は考えているので、いくら重いとか鬱とか言っていても、その部分で救われる作品であることが、より多くの人に伝わりますように。
って今から最終回に向けた話しても仕方ないんだよな。でも、今初めてこの作品に触れる人にはぜひとも楽しんでもらいたいし、ちゃんと最後まで動くフルバも見てみたい。でも、途中のあの暗い展開がどうしても離脱者を生みそうで心配だ。

 

 

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