ヨコシマなしましまアニメ感想

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真夜中のオカルト公務員 第2話「神楽坂の白い猫又」感想

へぇ、砂の耳って外国人にも適用できる可能性があった能力って考えられてたのか。でも、聞いたことない言語も分かる気がするってだけで、返すために喋るのが日本語しかできないなら、人間相手なら語学力を磨くしか無いっていう厄介なものだな。ってことは、アナザーはみんな砂の耳を持っているってことかな。

 

今週の内容
小雪のちらつく中、白い猫を抱いた幼少の新は、祖父の家の縁側で、宮古家が安倍晴明の血筋だと聞かされる。祖父が安倍晴明がいかに偉い陰陽師様だったかを語り始める前に、その場から歩き出して遊びに行こうとする小さな新。しかし、出会ったアナザーたちに囲まれ、妙法山千仞坊に安倍晴明と血の匂いが同じだから清明で間違いないと断言されてしまう。新は今の姿になり、自分は声明で無いと否定しようとするが、背後からクーシーが吠えたために驚き、そこで飛び起きたため、夢は終わるのだった。
新が目覚めると、朝の7時30分になっており、柳とセオから都民広場で倒れたことを知らされ、課長の仙田が大活躍だったみたいだと声を掛け、挨拶をする新。
仙田が砂の耳にの事に話を持っていったため、砂の耳とは何なのかをセオに教えてもらう新。一度も聞いたことない言語なのに、なぜか理解できるものを砂の耳と言い、外国人に対してそう言ったことは無かったかと聞かれた新は、無かったと答える。それを聞いたセオは、人間の言語は対象外なのかとつぶやく。
皆の話を聞いていて、アナザーの言葉が分かららないままどうやって対応してきたのかと質問する新たに、顔色や仕草、状況で対応していたと答える柳。要は犬猫の機嫌をうかがうようなものだとセオが加える。さらに仙田が、アナザーと会話対応した職員は、全国にも、過去をさかのぼっても1人もいないと言われてしまい、妙法山千仞坊に清明だと言われたことを思い出す新。
新が、アナザーに清明と呼ばれたことを報告されていた仙田は、それと何か関係があるかと新たに問い、新も亡くなった祖父が、宮古家は安倍晴明の血筋なんだと言っていたことを思い出し、だれも信じていなかったと自嘲気味に笑った。その答えに、仙田も何かを考えるそぶりをしたが、勤務時間も過ぎているとして、新を帰宅させる。
新が去った後、残ったメンバーは新の能力に疑問を残し、仙田は安倍晴明の縁故などは試験で落としたはずだと言う。
4月6日(おそらく土日)。本当に安倍晴明の血筋なのか、それが分かれば、砂の耳の能力の裏付けにもなると、新の家を訪れた柳とセオ。門前で来訪の理由を聞いていたところ、回覧板を持った料亭の娘・松野泉美が現れ、柳とセオに挨拶をする。新の職場の先輩として柳を、さらにその先輩として自分が名乗るセオに、セオが仙田課長と同期で柳よりも年上である事を知った新は驚く。しかし、そこへ泉美が新の仕事は夜勤の公務員で合っているかと耳打ちし、職場の先輩二人を見て、怪しい仕事なのかと爆弾発言をする。それを聞いた元ホスト・柳と36歳女顔・セオは、お互いにお前の所為だと指をさし合うのだった。
祖父母の遺品や蔵書は蔵の中だと、鍵を開ける新。祖父母が亡くなって自分の両親が住み始めてからは入ることが無かったと語る新。新の両親は隙に持ち出してよいと許可を出しており、セオはさっそく上の階に上ってそれらしい書物を見繕い始める。
新と柳も作業に入ろうとした時、物陰から一匹の猫が出てきて、新を見た瞬間巨大化しなが嬉しそうにすり寄ってきた。アナザーの言葉が分からない柳も、宮古にやたら懐いていると受け取るほど、嬉しそうに新の上に覆いかぶさる猫。その猫が、昔よく遊んでいたユキだと思い出した新に、またも感激して抱き付くユキ。その様子をみたセオは、猫又にしてはやたらデカいと話す。
一通り喜び終えたのか、新たちが何をしているのかを聞いてきたユキに、調べ物で蔵にある古い本などを外に出して調べると答える新。しかし、新のおじいさんよりずっと前のおじいさんから蔵の中のものを守るように言われているから駄目だと話すユキ。新の先祖がユキの元飼い主だと知り、そんなに昔からここにいたのかと気づく新。特にここ百年の内で、自分を見ることができたのは新だけだったと話すユキに、なら蔵から出される書物を守るという名目で、自分と一緒に外に出ようかと提案する新。その言葉を聞き、本当は一人ぼっちでさみしかったと泣きつくユキに、もっと早く気づいて上げられれば良かったと、新は思うのだった。
新と安倍晴明の繋がりを調べるために、見繕った書物を持って帰る柳とセオ。それを新はユキを抱えて駅の出入り口で見送り、その帰りに赤樹神社へ寄り道する新とユキ。外の世界の広さを満喫するユキと、嬉しそう話す新。そこへ、鳥居の上にとまった太郎坊が新に話しかける。しかしその太郎坊の顔の痣に驚いた新たに、駆け落ちのその後、自分の親戚も天使・アディエルの親戚も揉めているのだと話す太郎坊。しかし、新は自分たちの事を応援してくれたことがうれしくて、ありがとうと言葉を残し飛び去って行く。飛んでいく太郎坊の後から、アディエルもこちらを見つめた後、二人で飛んでいく姿を見てうれしそうな新。ユキはそんな新たに、自分もお話しできるようになって嬉しいよと自分の気持ちを伝えたのだった。
その後、新の職場での仕事が続き、ユキも職場で普通の猫の様に受け入れられ、新の家の書物の解析もセオが行っている中、新は古書の下に「都内女子行方不明未解決事件」というファイルが置かれていることに気付く。
そうこうしているうちに5月13日の1時29分。新宿御苑千駄ヶ谷門側では、渋谷区の夜間地域交流課の職員がアナザーの見回りを行っていた。いつもよりアナザーたちが静かだと話す職員。すると、空を飛ぶ大きな鳥型のアナザーの上に、人影らしきものを発見するのだった。
5月13日116時46分に新が出勤すると、課のメンバーがそろったからと、仙田から新宿御苑上空で鬼車の目撃情報が出たため、早急に対応する案件だと言われる。鬼車について、セオから大陸のアナザーで十本首だが一本頭が無い、災いを呼ぶ怪鳥だと教えられる新。このアナザーの目撃情報は1月の京都、2月に愛知と東に上ってきているという事らしく、愛知では2月に飯綱事件と言うものが発生していた。事件内容は、愛知県の山中で、飯綱というイタチのアナザーの尻尾が大量に切られていたことが判明したというもの。このアナザーの尻尾は、生きた鉄とも呼ばれ、儀式にも使われる新鮮な金属だった。愛知県の夜間地域交流課から提供された映像には、数匹のイタチと思われる光る眼と影。そして、職員の足元には大量の血で濡れており、映像を取っていた職員は驚いて転倒した様子が映し出されている。さらに、転倒した際に移った空には、鬼車が移っていたため、鬼車との関連性が疑われるのだった。
新宿御苑で、鬼車の痕跡である、頭の無い首から流される大量の血の跡を探す新たち。イブングハジスプレーを使って、さっそく大量の血の後を発見し、この血がアナザーたちを興奮させるため、案件が倍に増えると新たに教える柳。二倍と言う言葉に、厄介だと答えるしかない新に、柳とセオは、自分たちは警戒と残業をして、一日も早くいなくなることを願うしかないのだと、従来の対処方法を教える。
言葉が分かるのだから、交渉することはできないかと提案する新。しかしそれは、台風や火山と話を付けるようなものだと話す柳に、最初は笑っていたセオも、交渉する代わりに命を要求されたらどうするのだと注意し、人間の常識が通用しないこと、アナザーの怖い部分を知る必要があると、柳は新の課題を言葉に出して、気を付ける様に諭すのだった。
アナザーは人間の常識が通用しないのかと考える新の耳に、茂みの中からピクシーたちの声が届く。飛べないため、猫に襲われたらと怯えている彼らに声を掛けたところ、新宿区役所職員の一番下っ端だと認識され、口々に状況を教えてくれるピクシーたち。
羽の粉が無いと飛べないこと。その粉はでっかい鳥に乗った変な奴に取っていかれたことを話してくれ、その変な奴については、「髪の毛の長い綺麗な男」「黒い女」「金色に光る獣の目」と、性別はともかく特徴を教えてくれたのだった。
事務所に戻り、ピクシーたちの証言を柳達にも話した新は、鬼車に乗ったアナザーの方が鬼車より問題だとこぼす。そこへ、仙田が新の砂の耳を借りたいと、別の案件を持ってくるのだった。
公用車で、指定された狩野一文庫へ向かう新達。その道中で狩野一文庫の概要を聞く新。東洋魔術書の類なら大抵そろえているという評判と、狩野一は、古くからの陰陽師の一族で、陰陽術とイギリス系の魔術を融合させた魔術道具職人の家系でもあると柳が説明し、そこが盗難に合い、一部始終を見ていたのがアナザーだったため、砂の耳での通訳を依頼されたのだと話したセオは、新に端末を渡し、何かの資料に目を通しておくようにと続ける。
千代田区の狩野一文庫に着いたのは22時37分。狩野一茜の出迎えを受け、部屋に案内されると少女のアナザーが振り返ったところだった。
少女を守り神様だと紹介する茜に、柳とセオは座敷童なのかと確認し、よく座敷神になってもらえたものだと驚くのだった。狩野一では、守り神自身が封じたいものを抑えるための結界づくりに協力する事。具体的には、十年に一度、守り神となったアナザーの髪を断髪し、狩野一の技術で加工した小刀と共に結界の種として奉納することを条件に、座敷神になっていただく契約を結んでいるのだと話す茜。
今回の盗難はそのことに関係があるものなのかと言う柳の問いを肯定する茜。髪の毛を取り戻さないと結界が弱まってしまうらしく、守り神の少女も悪い鬼が来るとつぶやく。
自分のつぶやきに反応した新に、自分の言葉が分かるのかと近づいた守り神の少女は、鈴鹿と名乗り、茜にも鈴と呼んでほしいと新を通してお願いするのだった。茜が鈴様と恥ずかしそうに呼ぶと、鈴鹿も嬉しそうに抱き付き、お互い、嬉しそうにほほ笑むのだった。
鈴鹿の話によると、盗んだ犯人は人の形をした獣で、賑やかな黒い美しい生き物だが、なんだかすごく怖かったとのこと。
髪を盗んだ理由までは分からずじまいだったが、犯人が「あと少しだ」と言っていたことと、ピクシーたちの羽の粉が取られた案件とも通じる部分があると、事務所に戻った新は柳たちに話す。その間に、テレビで知っている雑貨店が移ったため、セオは内容を聞こうと音量を上げたのだった。
窃盗事件として、テレビで取り上げられていた古生堂という輸入雑貨店は、夜間地域交流課で使っている魔術道具の素材を扱っている店でもあると説明するセオ。ヤギの胆石や人魚の鱗、燃えるガラスなども扱っていると言いかけたセオは、今まで取られたと騒ぎになった物の繋がりに思い当たる節があった様子で、何かを考え始めるのだった。
次の日、新と柳が出勤すると、調べ物をしていたセオは疲れ切った様子でデスクに突っ伏しているのだった。
本日の対応案件は、不審な火の目撃情報が相次いでいる、箱根山の頂上という事で、現地に赴く新達。箱根山の頂上では、確かに円状に光るものがあり、セオは何かの封印か入口だと解析し、新はどうして光っているのかと手を出してしまい、止めようとした柳と一緒にどこかへ飛ばされてしまう。残されたセオは新の迂闊さに頭を抱えていたが、そこへ、仙田から古生堂から盗まれたものが人魚の鱗だったと連絡が入り、生きた鉄、妖精の鱗粉、守り神の髪の毛、人魚の鱗、そして今いる古い墓の土から連想されるものを考えるセオ。
一方、おそらく箱根山の中に移動したと考えた柳は、気を失っている新を起こし、迂闊な行動を注意する。その会話に突然、物理的に顔を突っ込んで話の腰を折るアナザーが登場し、やはり新の事を清明と呼び、ちょうど君へのプレゼントができたと話し、奥の通路から出てきた一見すると人のようなものに、柳は殭屍だと叫び、表情をこわばらせる。しかしそれらを用意したアナザーは、「君との再会に持ってこいでしょ?思う存分楽しんで」と楽しそうな声で新に話し掛けるのだった。

 

ここから感想
せっかくの猫回だと思って楽しみにしていたのに、猫率は一個体の大きさだけで、出演時間は思ったよりも少なかった。猫(ユキ)はもっと出しても良いと思う。
二話目にして、アナザーの言葉が分かるが故の、新自身の課題が指摘された事。さらに、災いを呼ぶ鬼車という、一種の災害の存在。そしてあちこちで窃盗を繰り返しているアナザーが、またもや新を清明と呼ぶと…新個人の問題てんこ盛りで、公務員の夜間地域交流課としても大変な時期に差し掛かっているのは、内容を書いていてよく分かった。
その中で気になったのが、新宿区の夜間地域交流課って課長含めて4人だという点。てっきりもう一つ外勤の班が組める人数はいると思っていただけに、これから鬼車の影響で案件が二倍になると思うと、結構キツイ仕事場になりそうだ。しかも危険が伴う分、ケガで欠員とかあるだろうに、少人数過ぎるわ。
さらに、新の砂の耳でアナザーの考えの一端が分かるようになった分、全国の夜間地域交流課の会議とかで、アナザーが犬猫扱いだった考え方も変えようという流れとかが出てきそうで、陰陽師の家系とか、宗教とかの思惑も絡んできたら、これは公務員ネタ以外でも面白くなりそうだなと、妄想の羽を広げているのだけど、そこまで話は大きくならないのだろうか。

 

 

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