ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

盾の勇者の成り上がり 第15話「ラフタリア」

今週の内容

メルロマルクとは異なる旗が風にはためく、セーアエット領のラフタリアのいた村。子ども達がボールで遊ぶ中、リファナとラフタリアは好きな人について話し合っていた。
好きな人と聞いてお父さんと答えるラフタリアに対し、リファナは盾の勇者様のような人と結婚したいと語る。ラフタリアも盾の勇者様に合ってみたいと笑顔で賛同しようとした時、一回目の波が始まってしまうのだった。
現在に戻り、イドルに剣先を向けるラフタリア。命乞いをするイドルに、亜人の子ども達を痛めつけていたのに命乞いをするのかと怒るラフタリア。奴隷として買ってやらなければ野垂れ死にしていたという言い訳も通じず、とうとう自分が悪かったと言いながら土下座し始めるイドルに、こんな奴にリファナが苦しめられたのかと怒りが頂点に達したラフタリアアは、剣を振りかぶるのだった。
そんなラフタリアに、尚文は殺すことで過去と向き合えるのかと問い、強くなったのは剣の腕だけではないはずだと
話し掛ける。その言葉を聞いたラフタリアは、怒りに任せて仇を取ることを今一度考え、謝罪は受け取らず、生きて罪を償うようにとイドルに言いつける。
ラフタリアの言葉に屈辱を感じたのか、イドルは亜人に対する憎悪を再び口にしながらラフタリアを攻撃し始める。剣同士のつばぜり合いに持ち込み、鞭で痛めたラフタリアの腕を掴んで彼女の剣を落とさせ、自分は手にしている剣で攻撃を仕掛けるという卑怯な手を使うイドル。しかしラフタリアはイドルの剣を避けながら実体のない方の剣を抜いてイドルに突き立てる。そのことにさらに逆上したイドルは、ラフタリアを蹴り倒して後ずさりつつ、亜人は皆殺しにすべきだと言いかける。しかし自分の鞭の握り手部分を踏んでバランスを崩し、窓に衝突した結果、窓枠が開いてしまい落下するイドル。イドルが落ちたことを知った私兵たちは、死んだと判断し撤退を始める。
イドルが自分との戦にの中で、窓から落ちたことで、人を殺したと呆然とするラフタリアに、お前の所為じゃないと頭を撫でて落ち着かせる尚文。そこへイドルにとらわれ拷問されていたヴァンがたどり着き、今のうちに逃げようと提案するが、尚文はその前にラフタリアが過去と向き合うための時間を用意するのだった。
地下への入り口を前に、イドルが亜人の奴隷を地下室に監禁して、拷問していたことを話すラフタリア。どうしてそのことを知っているのかと問うヴァンに、自分もそこにいたからだと話すラフタリア。その言葉に、メルティは申し訳なさそうな顔になるのだった。
地下室へ続く階段を降りながら、ラフタリアは自分に起こった過去を思い返す。
一回目の波が過ぎ、両親のものと思われる墓の前で花を供え、「辛い時こそ笑顔でいなさい」という両親の言葉通り、まず自分が笑顔で居続けると誓うラフタリア。まずは、生き残った村人達へ、村を元に戻そうと語りかけ、ただ顔を見合わせる大人たち。しかしキールが賛同し、徐々にそうしようという空気に変わっていく村人。
まずは村の旗を上げようとする、ラフタリアとリファナ、そしてキール。その間に、キールは両親を亡くして辛くないのかと質問するが、辛いけど泣きたくないのだと話すラフタリアに、リファナはラフタリアが頑張っているのだから私も頑張ると、元気よく答え、キールもそのことに賛同するのだった。
そんなやり取りをしていたところ、土煙を上げながら兵士がやってくるのが見え、王都からの救援かと喜んだ村人達。しかしその暴徒化した兵士たちによって、ラフタリア達亜人の子どもは奴隷にされ、この地下室に入れられたのだった。
現在に戻り、ラフタリアに続いて地下室に入る尚文たち。臭いに思わず鼻をふさぐメルティに、大丈夫かと心配するフィーロ。そして尚文は拷問用の拘束具を見ながら、何が行われていたのかを想像するだけで吐き気がすると、怒りを抑えるのだった。
イドルに奴隷にされたラフタリア達亜人の子どもは、拷問を受ける。しかし両親の言葉を実行したラフタリアは、鞭で打たれながらも笑顔を作り、痛みをこらえたため、イドルはいたぶり甲斐が無いと判断され、今度はリファナが拷問にかけられる。リファナが拷問を受ける声に、自分の事の様に耳をふさぎながら耐えるラフタリア。夜はリファナをベットに寝かせて、自分は藁の上で寝るラフタリア。食事の時もきっと勇者様が助けてくれるとリファナに言って励ますラフタリア。ある時、高熱を出したリファナが亜人が暮らすことを許した証である村の旗を、また見たいとこぼし、ラフタリアは小さな旗を作ってリファナに渡す。その旗を大事そうに持ったリファナは、ありがとうとラフタリアに礼を言うのだった。
リファナ同様に咳をし始めて熱がある様子のラフタリア。リファナの様子を見ようと起き上がったところ、兵士に外に連れ出され、たった一人で馬車に積み込まれてしまう。奴隷商に売り渡すのだと話す兵士に、リファナはどうなるのかといった意図で何度もリファナの名前を繰り返すラフタリアに、アイツはもうだめだと悪い笑みを浮かべる兵士。その言葉に、呆然としたラフタリアは、辛い時こそ笑うのだと思い出して笑みを造ろうとするが、既に笑い方が分からないことに気付いたのだった。
現在に戻り、地下室での過去に向き合うラフタリア。その時、ヴァンが生存者がいたと声を上げ、別々の部屋に入れられていた二人の少女と、最後に見つかった拷問室の奴隷の少年は、ラフタリアと幼馴染だったキールだった。
ラフタリアは、キールの鎖を切って話しかけるが、レベル上げした影響で体が成長しているラフタリアに、キールは警戒心を露わにする。ラフタリアは、キールに自分だと認識してもらうために、「海で溺れてサディナお姉ちゃんに助けてもらった」と共通の知り合いの名前を出し、「毒キノコを食べてお腹を壊し、しびれながらも内緒だよと話した事」「村の復興に一番に賛成してくれた事」などの思い出を話る。そのことに、目の前にいるのは本当にラフタリアなのだと分かったキールは笑顔になり、二人は抱き合って再会を喜ぶ。
キールがラフタリアと一緒にいた尚文たちの事を聞いたため、ラフタリアは盾の勇者様と一緒にいることを話し、尚文はキールの傷を魔法で癒し始める。
本当に盾の勇者様はいたんだと喜ぶキールは、リファナも会えたら喜んだだろうなと眉を下げる。その言葉に、リファナはどうなったのかと問うラフタリアに、言葉を返すことができないキール。その無言の回答に、悪い予想をしつつも閉じ込められていた部屋を探し回るラフタリア。
イドルによって地下室に閉じ込められ、体が弱ってきたリファナを、心配そうに見つめるラフタリア。盾の勇者様は助けに来てくれるだろうかと話すリファナに、ラフタリアはもちろん来てくれると励まし、もし会えたらお嫁さんにしてもらうのだと、夢を話していたリファナ。
そんなリファナの変わり果てた姿を見つけたラフタリアは、泣き叫び、その声を聴いた尚文たちは、ラフタリアの元に集まる。
放置されたと思われるリファナの遺体をみたメルティは、メルロマロクでこんなことがあるのかと受け入れきれないでいたが、ヴァンは、こんなことが各地で行われているために、セーアエット領があったのだと、現実を述べる。
泣き終え、迎えに来るのが遅くなってごめんとリファナの遺体に謝るラフタリア。尚文は、ここにいるのは不憫だからと、他の犠牲者と共に埋葬しようと提案する。
しかし返事をしないラフタリアに、どうしたと問う尚文。するとラフタリアは、自分の無力さに自棄になり、自分が今までしてきたすべてが無駄で、嘘だったのだと否定し始める。キールが助けに来てくれたことを言っても耳を貸さず、村にいた時の様に笑えないのだと返すラフタリア。
とうとう尚文のそばにいる資格も無いと言い出すラフタリアに、尚文は怒りの盾の最初の発動の時に、ラフタリアが唯一自分を信じてくれたことを話し、あの時助けてもらえていなければ、フィーロやメルティにも会えなかっただろうと諭す尚文。さらに、生存者の女の子二人の様子を見せ、この子たちを助けたのはラフタリアなのだと言い聞かせるのだった。
気持ちが落ち着いたのか、尚文と目を合わせて泣くラフタリアに、自分やリファナの様な思いをさせないために、盾の勇者の自分と共に戦ってきたのだろうと問う尚文の言葉に、自分の存在意義に納得した様子のラフタリアは、尚文の問いに笑顔ではいと答えたのだった。
盾の勇者様と一緒なんて良いなというリファナに、うらやましいでしょと答えるラフタリア。二人は笑いあい、またあの旗のある村に帰ろうと言うリファナに、あの旗をを取り戻すと誓うラフタリア。
地下室を出て、外でヴァンを取り戻そうと集まっていた亜人たちの暴動が激化して、煙が上がっている様子に、早く言って無事を知らせてこいとヴァンに伝える尚文。しかしヴァンが暴動の現場へと赴く前に、地響きが起こり、その原因が、屋敷の敷地に建てられた、過去の勇者が封印した魔物を封じる石碑の封印を、イドルが盾の悪魔を倒す力として解除していたためだと知った尚文達。
イドルが生きていたことに驚く尚文。だが、現れた恐竜のような魔物にイドルは踏みつぶされてしまうのだった。
封印解除の余波なのか、強風が吹く中、その魔物の姿を見る尚文たちなのだった。

 

ここから感想
最初に見た時は、ちょっとラフタリアの過去話が多いな、と思ってしまったのだけど、ただでさえこの作品は宗教と人種差別なんてヘヴィーな題材を扱っているのだから、当事者のラフタリアについてはちゃんと描いて行かないといけなかったんだと気付きました。すんません。
しかし、ラフタリアが見た目だけ成長している点は、こういう幼馴染との再会があると不便だな。でも、メルティに父親である王の行いを知らしめるためには、出会ったころからお姉さん的存在だったラフタリアが、同じ子どもでありながら、奴隷として監禁され、拷問されていた当事者だったと分った方が、単に地下室の惨状を見るだけよりも、相手の人生に与えた影響の大きさが分かるのかもしれない。
この二人を一緒に行動させるためにも、伊達に少女を引き連れて山中を逃げ回っていたわけではないんだな。そこまで深読みすると、この作品は良く作りこまれていて、深読みし甲斐があるというものだよ。
で、来週は、最後に解放された魔物対峙になるのかもしれないが、サブタイがフィロリアルの女王って、フィロリアルクイーンのフィーロの事ではないのか?とにかく、戦って終わりではなさそうだ。楽しみ。

 

 

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