ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

フルーツバスケット 第3話「大貧民をやりましょう」

「今回も徹夜」で、「台風の中を屋外」で、ブルーシートをおさえ続けた透。この後のお話でも、夜通し屋外で何かすることが多い透は、やはり体力があると自負するだけのことはあるんだよな。でもお願いだから白い制服で泥だらけはヤメテ…。

 

今週の内容
10月27日の文化祭・海原祭に向けて、透のクラスでも出し物がおにぎり亭に決定する。
おにぎりの具についての意見で、一つのおにぎりに3つの具が入っているのはどうかと提案する透に、「良いねかわいくて」とコメントするクラス委員長の由希。しかしプリユキのメンバーの木下南が反対の声を上げ、岩田舞も具材の組み合わせによっては最悪だと賛同する。しかしその意見は透の当てつけだと態度で分かるため、魚谷は最悪なのはお前らの性格だと眼力と鉄パイプと威圧を掛けるのだった。
そんな争いの中で、夾はバトルおにぎりを提案し、おにぎりを掛けて戦うのだというアイディアに、三色おにぎりでもめていたメンバーすらも「却下」と全会一致で否決される。
由希は、クラスの意見からおにぎりを三個買ったら、おまけでもう一個プレゼントされるが、その中にはハズレも入っているというのはどうかと提案する。するとすかさずクラスから「賛成」の声が上がり、夾は何故由希の意見は通るのかと大声を上げるが、ひろしとゆうすけによって拗ねるなよキョンキョンと頭を撫でられ、宥められてしまう。
しかし、「キョンキョン」のあだ名と、扱いに不満な夾の、不満だという感情が高ぶったためか、猫が呼び寄せられ、教室の騒ぎの内容は、おにぎりから猫が湧いて出た・可愛いというものに変化する。その状況に耐えられなくなった夾は、ドアを蹴破って教室を出て行ってしまうのだった。
その様子を見た魚谷は、気象の粗さは王子・由希とは正反対だとこぼすのだった。
屋上にいた夾を見つけた透。猫と仲が良いのかという透の問いに、十二支に憑枯れているものは、それぞれ憑かれている動物が勝手に引き寄せられられるのだと、ぶっきらぼうに答える夾。それは楽しそうだと笑う透に間髪入れずに否定する夾。
夾が文化祭の準備に参加しないのか、心配になって探していたという透に、由希がいればうまく回るだろうと言う夾。頭も容量も良く、人当たりも良い由希に、自然と人は集まっり、信頼を勝ち取っていくのだと話す夾。そんな由希をむかつくとしながらも、そんな奴になってみたいと話す夾なのだった。
大貧民をやろうと透が夾に声を掛ける。しかし、そう言うことはクソ由希に頼めと乗り気でない夾。魚谷は、頭も容量も悪く、良いカモになりそうだから誘ってやったのだと夾に喧嘩を売り、さらに勝負を受けずに逃げるなんて男じゃないねと煽ると、夾はあっさりと喧嘩を買い、夾と魚谷の一見喧嘩寸前のこの状況を、心地よい電波の渦だと花島は冷静に楽しんでいるのだった。
そのころ由希は、図書館で女生徒の告白を断っていた。相手の女生徒は、由希の拒絶の言葉を最後まで聞かず、勢いに任せて抱き付こうとするが、女生徒の頭を押さえることで阻止する由希。気まずい雰囲気になり、飛びつくのをやめた女生徒は、由希は優しいけどどこかで他人を拒絶している事、みんなも由希の事を特別だと言っているのだという事を、目に涙をためながら言い捨ててその場から走り去ったのだった。
教室では夾も参加して大貧民が行われ、夾が革命を出したために魚谷が卑怯な手だと抗議していた。正当なルールだろうと、夾は言い返していたが、そこへ花島が革命返しを行い、その場は「キョンキョン残念」という慰めムードに湧くのだった。その様子を、教室の外から見ていた由希は、他人を拒絶しているという先ほどの女生徒の言葉を思い出し、教室に入ることをやめてしまうだのった。
夕方になり、由希に大貧民をやったことを話す透に、ルールは知っているけど、やったことは無いという由希。では今度は一緒にやろうという透には答えず、横で掃除をしている夾が大貧民になったのかと話を逸らす由希。
大貧民になった奴が全員の掃除を変わる約束だったため、真面目に掃除をしている夾は、次は必ず勝つと息まき、由希にも必ず勝つと、また宣戦布告をするのだった。次第に二人の言い合いはエスカレートしていき、喧嘩は良くないと止めに入りたいが、どうすることもできない透は右往左往してしまう。
二人に憑いている十二支が、猫とネズミだからというだけではない何かを感じた透だが、以前夾が宣言していた、「由希に勝って草摩の一員になる」という言葉を思い出し、猫が十二支に入ると十三支になり、それはステキだと考えた透。しかし取っ組み合い寸前のこの現状はどうしたものかと悩んでいると、とうとうしびれを切らした夾が殴り掛かり、由希の蹴りで夾が吹っ飛ばされ、珍しく言葉を荒げて「お前を見ているとイライラする」と言い残して由希がその場を去ったために、夾と二人で教室に残された透。
由希の蹴りが顎にヒットしていたため、舌を噛まなかったかと確認する透に、そんなヘマするかと怒鳴って返す夾。そのままの勢いで「行け、放っておけと」行ってしまい、
透をションボリさせてしまう。そのことに自分自身で気付いた夾は、視線を背けながらもやられてばかりでカッコ悪いからだと、本音を話す。しかし小声であったため、透は上手く聞き取れず首を傾げたため、何でもないと続けて、バイトなのだから先に帰れと促すのだった。
夾の意図を汲み取った透は、由希の技が荒れているという夾のつぶやきを聞きとりつつ、バイトに向かう。
バイトが終わり、由希が人に気を使える分、自分の気持ちは内に隠してしまうのではないかと考えながら歩く透。しかしバイト先のビルのエントランスの階段を踏み外して転んでしまい、ちょうどそこにいた外国人の子どもに笑われてしまうのだった。こんな夜更けに子どもがいることを不思議に思ていた透だが、その子は透の落としたカバンから出ていたノートの氏名欄を見て、本田透なのかと問いかけ、何かを話し始めるが、英語が分からない透は慌ててしまい、さらに子どもから挨拶のキスをされて、恥ずかしさも加わったために、頭の処理の限界に迎え、慌てて荷物をまとめてその場から逃げ去ってしまうのだった。その場に残された外国人の子どもは、透が残していった文化祭のチラシを拾うのだった。
清掃のバイトをしているビルから、逃げ出してきた透は、由希が迎えに来てくれていたことに気付き、礼を言う。
しかし、透の夾も由希も優しいという言葉に、由希は視線をそらししまい、その様子に何かあたのだと思った透は、心にモヤモヤしたものがあるのなら、ぜひ相談してほしいと話し始めるのだが、通りかかった酔っ払いのサラリーマンに、「若者はイチャついてないで早く帰れ」とどつかれ、由希に倒れ掛かってしまい由希を変身させてしまう。そのモヤモヤを増やしているのは自分自身かもしれませんと、申し訳なさで話を区切ってしまう透。
しかし帰り道の移動中に由希は話し始め、実家にいたころは、本家と当主・慊人に監視された、織のような生活だったため、普通の人に囲まれた普通の生活にあこがれていたと話す由希。だから共学の高校を受けて実家を出て生活しているが、親戚の紫呉の家でもあるし、変身してしまう体質的に、他人と一線を引いている自覚があり、逆にすんなりと普通の人たちに入っていける夾のようになりたかったと打ち明けるのだった。
悩みを話してくれた由希に、透は由希にも人を惹きつける力があり、たくさんの子が由希が好きだと、優しいと、言っているのだと話す。しかしそのことは、自分のために優しくしているのだと、由希自身に否定されてしまう。
すこし落ち込んでいる由希の話を聞きながら、透は夾と由希のそれぞれの良さと、二人がお互いをうらやましいと思って言うる現状をどうしたらよいのかと考え、由希に話しかけようとする。その瞬間に雷が鳴り、大雨が降り始め、由希は大変だと漏らし、何か別の心配事が発生した様子だった。
紫呉の家に戻り、ニュースで突発型台風だと知った由希は、再び雨の中を外出する。その後を追いかけた透はその足取りが危なっかしいため、由希に手を引かれて由希の秘密基地・家庭菜園へと案内される。
台風から秘密基地を守るという事だと理解した透は、さっそく手伝うと申し出る。その様子に由希はやさしいと評し、透は照れながらも、これも良い人に見られたいからしているだけかもと、言葉を返すが、照れながら振り回す腕を見ながら、絶対に天然だと心の中で思う由希。
台風から家庭菜園を守る作業を行いつつ、透は人のやさしさについて、母・今日子の考えを話し出す。今日子曰く、人は食欲などの生きるために必要な本能をもって生まれ、優しさは生きて成長する過程で、その人が心の中で育てるものだと考え、欲などは誰もが持っているものだから理解しやすく、優しさは人それぞれの形があるために分かりづらく、疑われやすいものなのだという。そして透もそう考え、由希のやさしさは蝋燭の様にポッと灯り、それを見ると透自身も微笑んでしまうものなのだと語る。
風の強さが増して、話に夢中になっていた透はシートを抑えることに集中する。その横でシートを抑えつつ、由希は透の言葉にすこし救われるのだった。
明け方ごろには台風が通り過ぎ、ボロボロになりながらも家庭菜園を死守したと満足そうな透。今はニラが食べられそうだという由希に、ニラをどうやって食べようかと考える透。
ニラを収穫しながら、由希は、昨日教室で誘われた大貧民を、今度やってみようと思うと透に提案し、賑やかで気が引けていたが、少しずつ人と付き合えるように頑張ってみるという由希に、透は喜び、由希は強そうだから倒し甲斐がありそうだと、魚谷と花島も喜ぶと歓迎し、由希は自然な笑みで負けないよと、返したのだった。
由希の笑顔に見とれた透は、学校でもあの笑顔で笑えたなら、もっと人気者になってしまうかもと、喜ぶのだった。
朝、夾が台所を覗くと、透が大量のおにぎりを握っている所だった。文化祭に向けておにぎりの研究だという透に、夜はずっと由希と畑にいたのかと聞く夾。そんな会話をしながら、おもむろに一つのおにぎりを食べ始める夾だが、その具はニラであり、ニラが大嫌いな夾は大慌てで水で流し込むことになる。
造られているおにぎりから食べることは危険だと判断した夾は、自らおにぎりを握り始め、その手慣れた手つきに透は関心し、上手いと褒める。照れながらも、修行中は自分で食事を用意していたのだと話し、できるのとおいしいのは違うだろうと言い返す夾。しかし透は、おにぎり修行に励む方から見れば、夾の様に上手に握れることはうらやましい事だと思うと切り返す。その例えの突飛さを指摘しつつ、照れながら居間へ退散し、テレビを見ながら自作のおにぎりを食べ始める。
上手くおにぎりを握れることはステキだと思っている透は、夾の背中を見ながら、どうして気づかないのだろうと考え、もしかしたら人のステキな部分というのは、おにぎりの梅干しで例えると、背中についているのかもしれないと気付くのだった。
人の梅干し・ステキな部分は良く見えるが、自分の梅干しには気づかないのはそう言う事なのだと語り、ちゃんと夾の梅干しも自分には見えていると、夾も由希もステキなのだと話しきる透に、どうしてそう恥ずかしいことが言えるのかと狼狽える夾。そして夾も、透の梅干しもちゃんと見えていると話し、本当かと喜ぶ透に、照れ隠しですげえ小さい梅干しだと言ってしまうが、透は小梅はおいしいのだとズレた返事をしてまた喜ぶのだった。
由希が台所に現れ、家庭菜園を台風から守ったあとは寝ていないのかと話す由希に、ステキなことがばかりで目が冴えてしまったのだと話す透。さらに食べかけのおにぎりを見つけた由希に、ニラのおにぎりを作ったが、夾がニラが苦手だそうだと話し、残されたことはあまり気にしていない様子の透に、そんなもの食えるかと、横から話す夾。しかし由希は食べかけのおにぎりを掴み、夾の鼻をつまんで口に強制的にねじ込むのだった。
やはり仲が悪い二人を見て、お互いの魅力が分かり、仲良くなる日が来るのだろうかと心配した透だが、逆に熱く友情を語り合い、握手を交わす二人を想像して、それも怖いと思う透。そこへインターフォンが鳴り、対応のために玄関を開ける透だが、玄関前には人がおらず、家の脇の木の陰から、夾は居るかと尋ねる可愛らしい少女が隠れる様にこちらをうかがっているのだった。

 

ここから感想
まず、キョンキョン言っていた男子生徒に名前があることに驚いた。どっちがひろしでどちらがゆうすけなのかはわからん。
先週は夾の人となりを理解するまでの話で、今週は由希の内面に一歩入りこみ、夾は脊髄反射の照れ隠しを、うまく自分でフォローするようになったところが見てとれるようになったところまで。透にとっては夾の成長っぷりと、由希の内面を知れたことでさぞ嬉しく楽しい日々だろうな。
さらに他に十二支が二人登場しているし、特に神楽さんはあの暴走っぷりがどう表現されるのか、ちょっとすっきりとお上品に感じる本作のツッコミの最高点が、どう表現されるのかが分かる点で、ものすごく楽しみにしている。
そう言えば、紫呉がテレビを見ながらつまんでいたやっこ。あれってまさか、透が学校から帰ってバイトに行く間に用意していたりするのだろうか。紫呉が薬味を乗せるとは思えないし、そうだとすると透は働き過ぎだよ。起きて家事、学校行って家事、バイト行って菜園守って家事してるって、相当由希の笑顔が効いたんだな…。サラリーマンじゃないけど、どつきたくもなるわ。

 

 

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