ヨコシマなしましまアニメ感想

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フルーツバスケット 第24話「帰りましょう」感想

 前作のアニメが、打ちのめされる透に対し、通りすがりの慊人が追い打ちをかけるのと、咲とありさが背中を押すシーンがあって、繫がりがあれ?とは思う部分が有るものの、緊張感はやっぱりあっちの方が上だったな…。

 

今週の内容

幼少の頃、母親の葬儀の席で「自殺に追い込んだ」「猫を生んだ所為で」と悪意ある言葉をささやかれていた夾。自分の所為で母親が自殺したと言うことを、必死に否定する夾に、唯一「分かっている」と声を掛けた藉真は、自分の道場で暮らさないかと、泣き始めた夾に提案するのだった。

紫呉の家に突然訪問した藉真は、紫呉との挨拶をかわし、楽羅や由希も藉真へ挨拶をする。紫呉から藉真を紹介された透も挨拶し、最後に残った夾にも挨拶するように促す紫呉だが、夾は由希に視線を送り、黙って自室へ引き上げてしまうのだった。

夾を追って藉真も夾の自室へ向かった後、楽羅と紫呉は夾らしいと笑い、藉真に見せる表情を、由希には見られたくないのだと、透にも分かるように説明する。二人の想像通り、夾の自室では、素直に喜びを表した夾は、藉真とのスキンシップでもある拳を繰り出し、藉真もその拳を受け止めて夾の頭を撫でていた。

夕食を作りながら、透に藉真のことを話す楽羅。藉真の祖父が先代の猫憑きだったため、十二支で無い藉真も本家の人間だと話し、その関係以上に、愛情をもって夾を育てた藉真を、本当の父親の様だと神楽が話したため、透は父親と言う物を想像しているのか、言葉を繰り返しただけでそれ以上の返答をしなかったのだった。

自室で藉真と話す夾は、また一緒に道場で暮らせると喜ぶが、藉真は透の存在が夾の癒しにつながると判断し、このまま紫呉の家に居続けるように言い渡す。この事には夾は反発し、今の状態をぬるま湯と例え、時々嫌になるのだと、こぶしを握り目をそらせながら藉真に自分の意思を汲み取ってもらう様懇願するのだった。

夕方になり、食事を終えたのか藉真の寝床の話をする透。紫呉の部屋はゴミであふれているため使えず、夾の部屋で良いのではと言う話になり、楽羅が聞いてくると二階に上がっていく。

藉真を探していた楽羅は、ベランダで紫呉と藉真が話している内容を聞き、夾の本当の姿をさらし、透に受け入れてもらうことで夾も自分の姿の事を認めるように仕向けるという藉真の考えを聞いてしまう。紫呉はその行為そのもののリスクが高い事を指摘するが、夾の今後の事を思う藉真は、それでも透に掛けたいと決心しており、二人の話が終わる頃には、楽羅もその場から離れていたのだった。

その後藉真は、透に時間を貰いたいと話を通し、庭に夾を呼び出して本当の姿を受け入れて、前に進むように話を始める。

最初こそ、雨降り前の湿気の所為でダルそうにしていた夾も、藉真が本当の姿の話をし始めると、「自分の人生は猫憑きとして生を受けた時点で終わっている」「それもすべて猫を騙したネズミの物の怪憑きである由希の所為だ」と、幼少の頃、母の葬式で父親に向かっていったセリフと同じ内容だったことに、藉真は目を伏せる。

先ほど、透がいるこの家がぬるま湯の様で嫌なのだと訴えた夾に、藉真はその温かいものを、本当の姿をさらすことで失う恐怖から、夾自身が逃げようとしているのだと指摘し、この先もそうしていけば、誰一人として理解者を持たず一人で死ぬことになると、夾の逃げ道をふさぐように、透の目の前で夾がつけていた封印の数珠を取り払うのだった。

数珠を取り払った夾は苦しみだし、次第にその姿は異形な物へと変えていく。その過程もすべて透は見ており、変わり果てた姿の夾に思わず声を掛けてしまう。その声と透と目が合った事で、見られたことを自覚した夾は、たまらずその場から跳躍して逃げ出してしまう。

呆然とする透に、藉真はあれが夾が隠していもう一つの姿だと語りかけ、恐ろしいと思ったかと尋ねるが、透はそれには答えず夾を追いかるように走り出して行く。そんな彼女の姿を、家から見ていた楽羅は、カーテンで顔を覆い隠すのだった。

雨の当たらない崖下にとどまっていた夾は、息子のこの姿に戸惑い、愛情でもってごまかそうと必死に言葉をかけてきた母親の事を思い出し、憤り、苦しんでいた。思わず怒りの衝動に駆られて、崖下を変形した腕で殴りつけたため、雨宿りに利用していた崖が崩れ去ってしまう。

そうしているうちに、透が近づいてきたことに気付いた夾は、彼女に近づくなと忠告を入れる。それでも近づき、手を伸ばそうとする透の行動が自分の母親と被った夾は、拒絶の意志を見せるために、透の肩を切り裂き、その体を湖へと放り投げる。

透が水面からはい出したのを確認した夾は、関係を壊すならいっそのこと徹底的に嫌われようと、次は容赦しないと釘を刺す。

同情も、愛情の押し付けも、惨めな気持ちになることももうたくさんだと、頭を抱えて内に籠る夾に、透はその腕に飛びつき、一緒に帰ろうと意を決して話しかける。

透の言葉と行動に、それはできないと意地を張る夾は、彼女の身体ごと腕を振るうが、それでも透は離れず、これからも一緒に過ごして知っていきたいと、素直な思いを告げる。

本当の姿から元に戻った夾は、母親に言って欲しかった言葉を、透の口から聞けたことで、自分の憤りの正体を理解し、一緒に生きたいと言ってくれる存在が、自分の傍にいてくれることに、心から安らぎを感じ、大切にしたいと思うのだった。

元の姿に戻り、さらに透を抱きしめたことで猫の姿になった夾を、愛おしそうに抱いて紫呉の家に戻った透。その姿を見て、帰りを待っていた藉真は思わず安堵の表情を浮かべるのだった。

 

ここから感想

そういえば、このエピソードを経て、由希は透の気持ちが夾に向いていることを察知しているし、楽羅も自分にはできなかったことを透がやってのける様を目の当たりにしたのだけど…。そうなるとさ、由希が透を連れて綾女の店に行って、ドレスを着た透に萌えるエピソードって、透可愛いっていう感想から、俺、すでに失恋してるんだよなっていう感じに、意味合いがチェンジするのだろうか?やらないっていうのもアリだけど、このエピソードをやらないと、由希と綾女の自信の無い部分の一致の話とか、何より綾女と美音の関係をどうやって始めるのだろうね?まさか文化祭の演劇騒動で、いきなり美音を登場させるのもどうかと思うんだよね。

そして、夾の成長のために透に全部丸投げした藉真さんの話を一話で終わらせて、来週は何をするんだろうか?タイトルから推測できないな~。

 

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