ヨコシマなしましまアニメ感想

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コップクラフト 第10話「COCK ROBIN, JOHN DOE」感想

 こんなに待ったのに、靴下市長候補もいなくなってしまった…。

 

今週の内容

ケイが出勤の支度をする中、テレビで市長選に対する騒ぎを取り上げるテレビを見るティラナ。街頭インタビューでの、セマーニ人の人権を考えるモゼリーメ派、宇宙人排斥という極右のツゥルテ派、治安が良くなれば誰でも良いと言う無所属派の意見が映し出され、ティラナは民主主義の一端を理解した様子だった。

モゼリーメの事務所に向かう途中で、保守派のカーンズ候補を撃った銃の出所が、不明であると言う情報を得るケイ。密造品や盗難品にしろ、出所は分る筈だと首をひねるケイに、ティラナはありふれた武器なら、分からないものなのではと聞こうとしたところで、モゼリーメの選挙ポスターが目に入り、デートクラブでの一件とゾーイ殺害の件で彼を裁きたいと考えていたティラナは、急に口数が少なくなるのだった。

警察の身分証を見せ、建物内に入るケイとティラナ。モゼリーメのいる部屋までの移動の間に、ケイはティラナに「候補者殺害の件」で調査に来ていることを念押しし、デートクラブを利用していた事実をもみ消すために、ゾーイを殺害したと思われる件については、今回は触れないように忠告する。

あまり納得していないティラナだったが、死人操りのミルディにかかっている人物がいないことを確認するようにと、話を変えたケイに従い、セマーニ人の鋭い嗅覚を使って、建物内にはいないことを確認する。

そうやって廊下を進んでいく二人だったが、ケイがジャーナリストのケビン・ランドルに声を掛けられた事で一度足を止めることになる。

情報を掴ませまいと、調査の内容も、ティラナが関係者かどうかもノーコメントで通し、候補がいる部屋へと移動を再開するケイ。ケビンはそれでも、大事なメールを送るから呼んでほしいとケイに伝え、二人を見送るのだった。

ケイ達が候補者の控室に入ると、それまで和やかに話していたモゼリーメ候補は人払いを行い、その場で質問に答えるつもりは無いと、硬い表情で言い放つ。しかし奥から出てきた候補の妻であるマーラによって、後ろ暗い事は無いのだからと、質問を受け付ける流れになるのだった。

夫のコールに何も言わせず、ケイの質問に回答していくマーラ。対立候補のトゥルテ候補が殺害されると言う突っ込んだ想定を、敢えて聞いたケイに、マーラは武器での解決は行わないと明言するが、ティラナは揚げ足を取るように、死人操りの術なら武器では無いと発言する。しかしこれにも、平然と死人操りの術があると聞いたことがあると、あくまでも知識が無いことを匂わせ、普通のセマーニ人が使えるものでもないことを指摘して返すマーラ。ここまでのやり取りで応対時間の終了となり、建物を出て車に戻ったケイとティラナは、コールよりもマーラの方がやり手であり、ゾーイ殺害の件も指示をしたのは彼女ではないかという認識を一致させた。

しかしケイは、マーラをゾーイ殺害の犯人と決めつけようとするティラナを抑え、もう一人の市長候補であるトゥルテにも話を聞き、候補者殺害の件の情報収集を優先させる。そんな話をしている中、演説会場から銃声が聞こえ、即座に現場に向かおうと車から降りるティラナ。しかしケイはその手を取り、自分たちの隣の駐車スペースにあった選挙管理用の放送車に乗り込み、撃たれた時の映像と、逃げ惑う会場内の人の動きが映る映像の提供を受ける。

ケイは、会場内の人間の歩く速さ、振り返る回数、興奮して口を開けている者をAIの認識で除外させ、該当人物を三人にまで絞り込む。ティラナがその手腕に感心している間に、その中でも映像にあった身体的特徴の男が出ていった出口を確認し、確保に出る二人。

ティラナは移動の間に衣装を戦闘用に変化させ、逃げる人々を避けて駐車された車を足場に進んでいき、ケイよりも早く犯人の男が出た北口に到着する。

ケイが到着した時、ティラナは「水、砂、水、光 香りの波紋 色の残滓」と二度唱え得ており、探していた男を指さしてケイに知らせる。

犯人の男はケイのちょうど後ろに居たため、ケイは振り返り、銃を構えて手を挙げる様に警告するが、男はケイとの距離を詰めて、ためらわずに撃ってきた。なんとかこれを避けて反撃に撃ったケイだったが、弾は外れ、今度はティラナが剣で男に切りかかろうとするが、近くにいた男性を盾にしたうえ、彼女に向けて押し出したため、ティラナは男性を受け止めるしかなくなってしまう。しかしケイはその隙をついて相手の左胸に被弾させるが、それでも男は倒れることなく、自分を追いかけるケイに向かって、自分の近くにいた幼い少女を蹴り上げ、ケイに衝突させて逃走を図るのだった。

ティラナが男を追いかけていたが、自分の足では見失うと感じたケイは、近くにいた三輪車に乗った男性に手帳を見せ、警察顕現で借り受けて犯人を追うことにする。

通常車とは違い、小型な三輪車で細い路地を駆使してティラナ達の姿を捕えたケイ。運転中に事件の内容と応援の要請を行い、ティラナとの体術戦を制して路地に着地した男に、車ではね飛ばし、うずくまる男に銃を向けつつ確保に向かう。

車にはねられてもなお、突然起き上がりケイに向かって攻撃を仕掛けようと突進する男に、ケイは容赦なくさらに2発の弾丸を打ち込む。それでも男は拳を繰り出し、三輪車のガラスを砕いて見せ、ケイは借り物の三輪車が完全に破壊されたことに、少々まずいと言う意味合いを込めて驚きの声を上げる。

男にさらに銃弾を撃ち込むケイだったが、男の蹴りを受けて愛銃から手を放してしまい、切り札の足首のリボルバーに手を伸ばす。ケイがそうしている間に男の方も銃をケイに向け、とどめを刺そうとしていたが、そこをティラナが剣で切り付け、男を戦闘不能に追い込むことに成功する。

それでも、さらに切り付けようとするティラナを止めたケイに、ティラナは基本的人権と言う物に捕らわれ、情報を吐くことのない犯人にとどめを刺さないのかと、目を伏せるのだった。

倒れたセマーニ人の男が「レーゼよ感謝します」と残し絶命すると、その容姿が地球人の男へと次第に変わっていくことに驚くケイ。ティラナは相手が変身のミルディを使用している事に、追跡中に気付き、死人操りの傀儡ができるものでは無いとケイに教える。以前のデニス・エルバジが、セマーニの術と地球の科学を融合させて妖精爆弾を製造していたように、地球人にもセマーニの術を体得する者が居いるはずだと、変身のミルディを使っていたのが地球人であっても驚かないティラナ。

ケイは自分のスマホで男の人相を写真に収め、男の持っていた銃を証拠品として袋へ入れようとしたところ、ティラナはラーテナの匂いがするからと、内部の球を抜き、自分に渡すように言ってきたため、内緒にしろという条件付きで言う通りにするケイ。するとティラナは空になった銃を手に、「回れ、回れ、回れ 鍛冶の神の御名のもと 回れ、回れ、いざ回れ」と唱える。すると銃は発光しながら形を変え、カメラへと変わり、弾薬までも同じ手順で乾電池に姿を変えた。

ティラナはこれらをヴァイファート鋼だと話し、貴重な資源であるヴァイファート鋼を犯罪に使用する点は呆れたようだった。しかし造りは精巧なものだと評価し、自分の国の鍛冶師では作ることはできないだろうと言う。ケイは厳重な警備を敷いている会場に武器を持ち込むからくりが、これで判明したと返し、今は武器の状態に戻しておけとティラナに指示を出す。

ティラナがヴァイファート鋼の形状を武器に戻し、犯人の最後の言葉について話そうとした時、FBIの車がサイレンを鳴らしながら到着し、ケイとティラナに銃を向けつつ動くなと近づいてくる。ケイは同業者に向かって態度が悪いと言い返すが、FBIの横柄な態度は変わらず、証拠品と犯人の男を持っていってしまうのだった。

結局FBIの聴取につき合わされ、解放されたのが夕方になったティラナ。余計なことは言わなかったかと言うケイに、まずはねぎらいの言葉を掛けろと不服顔なのだった。

到着していたジマーは、コール・モゼリーメがあの後搬送先の病院で死亡したことを伝え、さらにFBIではなく市警でこの案件は追うと意気込み、手がかりはケイがスマホで撮影した犯人の人相だけだと愚痴るのだった。しかし、ケイとティラナに念のために隠し事は無いかと尋ねたジマーは、FBIがいるこの場では話せないことを二人が掴んでいたことを知るのだった。

犯人が持っていた拳銃が、ヴァイファート鋼で作られ、その形を変えることを説明するティラナ。ジマーの主任室には、トニーとゴドノフ、ジェミーとキャメロンもおり、総勢7人でティラナのヴァイファート鋼がどのようなものであるかの講義を聞く。ティラナの普段着ている衣装もヴァイファート鋼であり、「戦いの神と鍛冶の神 ここに調和し守り給え」と唱えると、形状を変化させる。その過程を皆の前で見せたティラナは、衣装を触らせ、見た目以上の重量を体感させる。

セマーニ世界では、ヴァイファート鋼で作られた武具はラージ族の職人が作るため、同じものはふたつとして無いと言うティラナ。話の流れ上、ラージ族が地球の技術を知る者と結託して、今回の武器を製造した線が浮かび上がり、ジマーはそれぞれに必要な情報は以上だと話を切り上げ、それぞれ捜査に当たるようにと指示を出す。

ケイにはトゥルテ候補への聞き込みに行く様にとジマーは付け加え、今夜は帰宅するケイとティラナ。その道すがら、デモで渋滞に巻き込まれてしまい、ティラナはその間に14部署の警官からの苦情を聞かされ、三輪車の件は自分は知らないと言い返していた。三輪車の持ち主から、苦情が来ていることを知ったケイは、いたたまれなさそうに知らなかった振りを決めるのだった。

その話から、思わず逃れようと目をそらしたケイは、デモの参加者が宇宙人排斥を訴えているところを目撃する。ティラナも特に何かをしようとは考えてはいなかったが、「ET GO HOME」と声を上げる人々を見て、思わず膝の上で服を握るのだった。

 

ここから感想

ゼラーダが、二つの世界が交わることを好ましく思っていなかったことを思い出した。だったら、貧困に悩むセマーニ人の援助なんて掲げているモゼリーメはすぐに捨てられるよな。ってことは、あの悪役っぽい奥さんは一体何だったんだ?単に夫を亡き者にして、自分が選挙に出て、まんまと市長になるのが目標だろうか?来週出ればそこら辺が語られるかな。

そして、ゼラーダの思惑通りかわ分からんが、セマーニ人排斥の機運が高まっている中、極右のトゥルテに聞き込みに行くケイが、問題なく終わるとは思えないんだよな。おそらくケイは聞き込みにティラナは連れて行かないかもしれないけど、世の中が自分の意見に沿ってきたトゥルテが、また余計なことを言えば、ケイ一人でも問題は起こりそうだな…。

にしても、この件でゼラーダまでたどり着けるのかね?もう一度彼の思惑を聞きたいところなんだけど、出る時間は無いかな…。

 

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