ヨコシマなしましまアニメ感想

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コップクラフト 第9話「A KING MAKER」感想

 話がサンテレサ市長選に戻って、さらにゼラーダも絡んでいるなんて、流れとしては最高だと喜んでいたら来週は特別編って…。まぁ、地球に来る前のティラナが見れるなら、彼女の成長具合を見れるチャンスだと思うか。

 

今週の内容

クロイと入れ替わってしまったティラナは、スマホのメールでセシルに状況を伝え、ケイに捨てられてしまったラーテナのこもった石弓を探しに出かけていた。周辺のごみ集積所は回収されていたため、セシルは清掃事務所に捜査のためだと協力を要請する。

過激なパーティの末、ヴァージンマリーの巨体に押しつぶされていたオニールは救急搬送されようとしていた。ケイは搬送されるオニールに、スマホに移った人物を見せながら、密輸業者と密談していた男の人相を確認しようとするが、オニールは関係の無い事ばかりうわごとで話し、結局オニール本人からは確認を取ることができずじまいとなった。仕方なく、当日にオニールと同行していたSM譲に確認してみようと、ケニーに該当人物の居場所を尋ねるのだった。

清掃事務所に直接出向き、身分証を提示して回収したごみを確認しようとするセシル。しかし、既にゴミ集積ターミナルに該当の車はゴミを投入してしまっており、その様子をセシルの腕の中で見ていたクロイの身体に入っていたティラナは、小柄な体を利用してごみ山の中へ飛び込んでいくのだった。

オニールの部屋で寝ていたSM譲から、密輸業者と密談していた男の人相を確認したケイは、ジマーに税関国境警備局捜査官のヘルマンデスについて電話を掛ける。すると、ヘルマンデスからジマーに連絡があり、連絡が取れない事の苦情と、家に居ないかと言うことをしつこく聞かれたと聞かされ、思い当たる節のあったケイは、ジマーとの通話を切り上げ、家に居るティラナに連絡をしようとスマホを操作するのだった。

ちょうどティラナに電話をする直前に、セシルから連絡が入り、ティラナとクロイが石弓のミルディによって入れ替わっていることを知ったケイ。そうすると、ティラナの身体が危ないと考えたケイは、車を自宅へと走らせ、セシルが気にしていた集積ターミナルに入り込んだクロイの身体のティラナについては、彼女自身がどうにかするから大丈夫だと通話を切り上げるのだった。

ケイから一方的に話を切り上げられたセシルは、ほぼ泣いている状態だったが、通話が切れるとほぼ同時に、クロイの身体がカメラに映し出され、中に入っているティラナともども無事にいることが確認できたのだった。

一方クロイに入っているティラナは、セマーニ人の感覚を頼りに石弓を探し出すが、猫の身体では破砕機から石弓を遠ざけることができず、石弓が破壊されたことをその目で確認し、もう元の身体には戻れないだろうと涙する。

視界が揺らぎ、気が付いたティラナは、目の前で刃物を握りつつ、石弓を出せと興奮するヘルマンデス捜査官に殴られ、その痛みから自分の元の身体に戻ったことを自覚した。

元の身体に戻れた喜びに、思わずファルバーニ語で「感謝します、神よ!」と飛び跳ねるティラナだったが、ヘルマンデスが彼女のおさげを掴んで、石弓を要求した途端にがらりと態度を変える。

クロイがティラナの身体に入っている間に、パンツが脱げてしまっていたため、ティラナはヘルマンデスにこの惨状を見られた羞恥心から、一方的に彼を殴りつける。ヘルマンデスを追い詰めつつ、応急的に腰にバスタオルを巻いた状態で、彼を抹殺しようと車庫に置いてあった荷物から剣を取り出すティラナ。寸でのところでケイが家に到着し、ティラナを静止したため、ヘルマンデスは無事に逮捕されるのだった。

現状を理解して家に到着したケイに、今朝の時点で気づかなかったことを糾弾するティラナ。しかし、ミルディで入れ替わると言うことを普通は思いつかない事と、ティラナに入っていたクロイが、ティラナの身体で、しかも薄着の状態でじゃれついてきたため、退散したかったのだと言いづらそうにケイが話したため、彼に意識された点で意表を突かれたティラナは、なら仕方ないと怒りを収めるのだった。

ケイは、あまりにヘルマンデスに怒るティラナの様子に、彼女に何かされたのかと確認する。下着をつけていなかったため、身体を見られたことを口籠りながらも訴えるティラナだが、その点はケイは気にならない様子で、見られたと訴えられてもめんどくさいと口に出してしまい、また言い争うことになる。

そうこうしている間に、ふと、セシルにクロイとティラナの入れ替わりが戻ったことを伝えていないと思い出した二人は、急いでセシルに連絡することになり、まだ清掃事務所で泣いていたセシルは、腕に抱いていたクロイは、中身も猫そのままのクロイであることをこの時になってようやく知るのだった。

それから別の日にあたる週末。ジマーの家でのパーティに来ていた特別風紀班。霜降り肉を調達したケイは、ジマーの焼き方が気に入らず、さらにビールを取りに行った先のキッチンでも、アサリの塩抜きについて、調理していたジャスミンたちと意見が合わずオタク扱いされ、煙たがれてしまうのだった。

そんなケイは、テレビの前で息子をあやしていたゴドノフに話しかけ、サンテレサ市長選に出馬している候補について、先日、デートクラブにいたところを確保したモゼリーメ候補と、極右の候補を覗けば、シアトル市長経験者のネイサン・カーンズが妥当だろうと言う話をしていた。

しかし、そのカーン候補が撃たれたという速報が入り、ゴドノフは思わず、子どもが画面を見ない様に、目をふさぐように抱きかかえる。

狼狽えるリポーターが現場の様子を伝えるのを見ていたケイとゴドノフに、事態を知らずにビールの催促に来たジマーは、テレビの画面を見るよりも先に、緊急招集の連絡に応じることになり、パーティーに来ていた特別風紀班に、市長選候補者が撃たれた事態を知らせ、そのままの服装で署に向かうことになったのだった。

候補者を撃った犯人はセマーニ人のジョン・エンナジー、地球年齢32歳。周囲の評判も悪くなく、裏社会とのつながりも無いコンビニ店員という調査結果を読み上げたジマー。しかし、ケイの元相棒のリックが殺害された死体操りの事例があるため、ジマーは犯人の情報から、死体操りのミルディによって事件は起こったのではないかと予測を立てていた。そのため、ミルディの影響かどうかを判断するため、すぐに検視局に確認に行くようケイとティラナに指示を出し、思わずケイは服装の事を気にするのだった。

ラフな格好のケイと、スクール水着姿にパーカーを羽織ったティラナは、検視局でも随分と視線を集めていた。

ティラナは、地球の民意を汲み取ろうという選挙制度に感銘を受けていたため、その候補者を殺害すると言う事件に腹を立てていたため、周囲の視線をあまり気にしてはいない様子だったが、ケイが視線を煙たがったため、侮辱されているのかと確認を取る。

そんな勢いでセシルを訪ねたケイ達は、他にも関係者がいる中に場違いな服装で入ってしまい、ひとまず候補者襲撃の犯人の死体から、ミルディの痕跡を確認して、白い目で見るセシルの視線を受けながら、早々に退散する。

ジマーに報告するために、特別風紀班の部署まで移動する間、通りすがりの警官・サンダースに侮蔑を受けたティラナ。彼女自身は無視をするつもりだったが、ケイは相手に突っかかり、候補者殺しでも、サンダースの家族を殺したわけでもないティラナを侮蔑したことを責め始める。ティラナがケイの服の裾を引っ張り止めさせ、エレベーターで二人きりになったのをきっかけに、彼女はケイにああいった事を辞めるようにという注意と、礼を述べたのだった。

しかし、ケイはいつもティラナに対して「宇宙人」と差別用語を使うとティラナはツッコミ、ケイはそのことに対しては、自分のは冗談みたいなものだと、チンピラが彼女の事をカッコつけでビッチと呼ぶことを例に挙げて説明する。ケイの意図を汲み取りつつ、その例えに少し照れたティラナは、自分はケイの彼女では無いとその点を強調して、地球とセマーニの差別意識についての話は、これで終わりという事になった。

ジマーに死体操りの件を報告したティラナ。このミルディを使えるものは早々いないため、ゼラーダの仕業で間違いないという事になり、「魔法使いに気を付けろ」と通達しなければならないジマーは、その恰好のつかなさと厄介さにうんざりした様子なのだった。

セマーニ人が地球人の市長候補者を殺害すると言う事件は、ただでさえ差別意識のある地球とセマーニ世界の間に、さらなる差別意識を生み出しかねないと考えたジマーは、早々に事件の真相究明をしなければならないと話すが、そもそもゼラーダの居場所すら分からない現状だと、その難しさを訴えるケイ。しかしそこで、ティラナはこの事件で誰が一番得をするのかという、捜査の基本に立ち返れば良いと発言し、その場の三者は、殺害されたカーンズ候補の対立候補者としてメディアに取りざたされるモゼリーメ候補に視線を集めたのだった。

 

ここから感想

クロイとティラナの入れ替わり騒動は、思った以上に何もなくAパートで終了。

先週がっかりしたモゼリーメの件を追わない点については、再度スポットがあてられたので安心した。それでも、入れ替わりであれだけ視聴者サービスしたのに、さらに今週もスク水ティラナというサービスっぷり。この続きはぜひともお色気無しの方向で、本編は駆け抜けていって欲しいな、少し飽きてきた。

それでも、ジマー宅のパーティーでティラナや女性陣、子どもと一緒にプールで遊ぶトニーや、子どもに候補者襲撃の映像を間違っても見せまいとするゴドノフ、少し戻ってヘルマンデスを怪しんで動いているケイ等々、セリフではなくキャラの行動でキャラ立ちさせるこの作品の、この作り方は本当に好感が持てる。ぜひとも、特別編もこのクォリティーであってほしいのだけど、できればファルバーニ語は地球語に直して、字幕なしだと良いな。

 

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