ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

ちはやふる3 第10話「さねかづら」

 太一が修学旅行に合流。母・麗子による息子・太一への説教シーンは、出てこなかったが、後から話があると良いな。

 

作品の内容

西日本名人位予選の決勝について、同門対決となった事に盛り上がる会場内。その中で順当だと南雲会の活躍に満足そうにする栗山と、経験を積んで調子も良い村尾よりも、現名人を下してくれる可能性を感じるのは新の方だと考える吉岡がいた。

現クイーンの詩暢が、新を邪魔な川と表現した通り、澄んだ水の流れの、上流に座した様な新の雰囲気に会場が包まれる中、村尾が定位置に付き、暗記時間が始まる。

札を見ようとかがみこんだ新だが、腹の音が鳴り、腹部を押さえて離籍する。由宇が作ったサンドイッチによって崩した腹の調子は悪いままで、トイレから出てきた新は、由宇の料理は食べないと心に決める。

先ほど読んだ、東日本の準決勝の対戦表が掛かれた用紙を見た新は、太一が勝ち残っていないことに安堵した気持ちについて、再び考え始める。この状態で試合会場に戻り、着席した新は、いつも通りの村尾の様子を見て、自分もいつも通りかるたをしようと、良い思い出として残っている東京にいた頃のアパートで千早とかるたをした時の情景を思い出すのだった。しかし、千早とかるたをしているのは自分ではなく太一という想像がよぎり、その隙に村尾に札を取られてしまうのだった。

村尾は、左右にある札を払ってしまう渡り手の上手い新の対策として、自陣にある途中まで同じ音の友札を一枚、新に送る。この作戦を見た新は、いつも見ている村尾のかるただと分かっているが、自分はいまだに、千早と太一がかるたをする姿に、不快になってしまい、その気持ちを拭うどころか、楽しかった思い出の象徴だった桜の花びらも、黒く染まるほど、太一が邪魔だと言う思いにのめり込んでいってしまう。

新の考えはやがて、自分は得意なかるたで太一を見下していたと言う物にたどり着き、楽しかった思い出である三人で試合に参加したことも、友人を見下しながら行っていたのかと、自己嫌悪に陥る。

新がかるたに集中していない中、札は読まれ、村尾が札を囲った手に自分の手が当たる程出遅れが目立つ様になってきた新。見学者の中の栗山も様子がおかしい事には気づき、もちろん相手をしている村尾も、吉野会大会以降、かるたに集中できていない新の事は分かっていた。それでも、新の不調は自分にとってチャンスだと考え、札を送っていく。

自分が太一に対して思っていたことに自己嫌悪する新と、弟弟子の不調をチャンスだと見て見ぬふりをしようとする村尾の自己嫌悪が混じり、暗い泥の上で札のやり取りをしているような状態の二人だったが、新の顔を見た村尾は、綿谷始の葬儀での新の様子を思い出し、試合を中断することを手を挙げて意思表示しながら、自分の右手を新の頬に当て、情をもって、新にかるたに集中する機会を与えるのだった。

自分の不利になると分かっていながら、新の気持ちをかるたに向けさせた村尾の行為に、会場がそれぞれの反応を示す中、新が纏っていた負の感情は取り払われる。

村尾の用事は済んだのだものと受け取った読み手の山城今日子は、再び札を読み始めようとするが、そこでまた大きな腹の音が鳴り響き、新が顔を青ざめさせながら、試合中にも関わらずトイレへと走っていくのだった。

試合中に離籍した場合は、札が読まれ続けるため時間を追うごとに不利になる。何年かぶりの状況に、個室で慌てふためきながら由宇の料理は食べないと再度心に決める新。しかし、料理とは別に、自分を応援してくれた由宇に、自分は対した人間では無いと謝るのだった。

会場に戻ると視線を集めた新は、赤面しながら席へと戻る。

中座している間に札は四枚取られ、中には並べられていない空札もあるはずだと考える新。兄弟子である村尾との差は11枚に上っていたが、自己嫌悪していた自分自身と、それを引き戻してくれた村尾や応援してくれる由宇の存在を感じ、勝ちに行こうとするのだった。

栗山や吉岡が11枚差では勝つのは無理だろうと思う中、新は札を動かし、その様子を見た村尾は、新がまだ諦めていないことを感じ取る。

札を取りに行く間に、新は周防名人が昼頃訂正していた一字決まりの数について思い出し、思わずクスリと笑ってしまう。その様子を不思議そうに眺める見学者たちを気にせず、無様な自分でも良いのだと自分を肯定する新は、村尾が「ゆら」で札をを取るべきところを一字で取りに行ったのを見て、空札の一枚を「ゆう」だと断定して見せる。

中座している間の空札が何かが分かれば、一次決まりになる札が分からないという新の弱みも無くなるため、新の洞察力に思わずしまったと言う表情をする村尾。村尾の読みは当たっており、祖母の始から学んだ通り、札からの情報で勝つイメージを描いた新は、ますます札の差を埋めるべく試合に臨むのだった。

クイーン予選では、逢坂恵夢のファンである男子三人がサイレンとモードでカメラを連写する中、恵夢の応援をしていた明石第一女子高校の夕部慶子は、名人戦予選の新の苦戦も気になりながら、恵夢が対戦している明星会の結川桃も強敵だと評価していた。恵夢自身も、左利きの結川に苦戦し、それでも現クイーンと同じ左利きなら負けられないと、闘志を漲らせ、その横顔にファンの三人はさらにシャッターを押す回数を増やすのだった。

村尾は、新が不調だった試合の序盤から中盤にかけて、作戦上は送りたくない札も新に送らざるを得なくなっており、今になってそのことが仇になり始めていた。しかし詰め寄られる状況でも、攻める体制を崩さない村尾に、新は兄弟子である彼の人柄の出たかるたが好きだと改めて思うのだった。

村尾が新の渡り手対策を成功させた時、払った札を取りに立ち上がっていた新は、栗山が南雲会の一人からメモを受け取り、嬉しそうにしているところを見る。白波会の原田とは旧知の仲である栗山が喜んだ点から、新は東日本の代表が誰になったのか想像がついた新は、厳しい攻めの姿勢を貫き、さらに村尾との差を縮め始める。

「ちは」の札を村尾にとられた新は、空札の三枚目が「ちぎりき」であることを見抜き、そんな新の存在は、才能だけの名人である周防を蹴落とそうともがく村尾にとって、一つの選択として加わっていく。

試合は接戦になり、最後の一枚が読まれた村尾と新は挨拶を済ませ、敗北した村尾は新の肩に手を置く。負けた自分よりも先に泣いた新を見て、村尾は笑う様に促すが、新が無理やり笑顔を作ると、額にチョップをくらわして会場を和ませる。

表彰式を終えた新に村尾は、今の名人とは違い、新には努力と才能の両方が備わっており、名人に勝って来いと、そっと背中を押すのだった。

西日本代表は、名人位戦は新が、クイーン戦は恵夢に決まる。

京都の修学旅行を楽しむと決めた千早は、宿泊先の部屋で友人たちと大貧民をして、巡回の宮内に注意され布団にくるまり寝ているふりをして満喫していた。布団に入ったままおしゃべりしている間に、堀川が千早の電池パックを持ったままだったことに気付き、返そうと差し出すが、千早は堪えるように枕に顔を埋めて、朝まで持っていて欲しいと受け取らないのだった。

お茶を買いに出た千早は、宮内に連れ添われて廊下を歩いている太一に出くわし、思わず大声を出しそうになり宮内に止められる。気まずそうに頭をかきながら、千早から視線をそらせて今来た理由をのべる太一に、名人戦予選に参加している事を知っている千早は、それはありなのかと宮内へと視線を移し、何とも言えない複雑かつ美人台無しの表情を浮かべる。

太一は一組の男子部屋へ向かい、宮内は千早の代わりにお茶を買いに去った後、千早は部屋に入った太一を引っ張り出し、東日本の代表は誰になったのかと聞き出すのだった。

東日本の代表が原田だと知り、太一が西日本の代表も教えようとするのを無視して、自分の携帯で確認しようとする千早。喜びからの興奮で携帯を必死に操作する千早に対し、太一は西日本の代表は新に決まったのだと、名前を出さずに伝え、千早が驚き決定戦へ思い巡らせている間に部屋に戻っていく。

クラスメイトに千早とのことや、遅れてきた理由を聞かれた太一だが、部屋に入るなり床に倒れ込んで眠り、大会の消耗を知っている駒野がクラスメイトに声を掛けて、太一を布団へ移動させる。太一に布団を掛けた駒野は、太一が勝負を挑んでいたものに対して、勝手来れれば良かったと、悔しそうに布団の上で手を握っていた。

菫からの名人位、クイーン位の挑戦者決定戦のカードを知らせたメールを見たかるた部の二年生たちはそれぞれの夜を過ごし、その後の京都観光では、千早と太一には、大きな間が開けられていたのだった。

 

ここから感想

先週の段階で考えた予想は大幅にハズれ、新は西日本代表になった…。まぁ結果から考えれば、かるたをしている新と、新の土俵で新に勝ちたい太一ではこの結果はうなずけるのだけど…成長面では自分の気持ちを理解し始めた新は、まだ代表の位置には登れないと考えたんだけどな。という事は、詩暢ちゃんの見る目は確かという事か。彼女も人付き合いに課題がある中で、下から上がってくる人間に対して実力を正確に測れると言うのも、出来た高校生過ぎて、成長面的にこれで良いのかなとも思える。

勝戦は11月という事で、10月後半の修学旅行からそんなに日もないし、次週は原田先生の応援になるのかな?という事は、太一が母親に嘘までついて修学旅行をすっぽかして大会に出たことのお咎めの件は、表現されないのかしら…?

 

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