ヨコシマなしましまアニメ感想

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ちはやふる3 第21話「ひともをし」

 昨日新幹線で帰って、次の日の大会に一日中参加する。なんて体力なんだよ。

 

今週の内容

太一が一人、京都に残って明日の高松宮杯に出る事を、帰りの新幹線の中で知った千早は、またしても抜け駆けされたと、ショックを受けた顔で立ち上がるが、叫ぶのは胸中に留め、もう一度座席に腰を下ろした。この一連の行動を見ていた部員たちは、憤る千早や、悪びれもせずに修学旅行を休んで練習をしに来た太一をそれぞれ思い出していた。

憤る気持ちを必死に押さえつけた千早が、言えないのが太一だと絞り出すように言ったのを聞いて、奏はそれでも千早は考え続けて欲しいと、太一の千早への想いを知っているからこその助言をする。

ホテルにチェックインした太一は、部屋に入るとコンビニ袋からお茶を取り出しつつ、テレビのニュースでかるたの名人・クイーン戦について触れられているのを見て、改めて新が言った言葉は、師匠である原田が破れていたのも考えれば、自分が言っても良かったのだと考える。しかし、現実には強者である周防が居なくなることに安堵していた自分には、それができないと理解しており、そんな弱い自分と、あの場で強者に対して、倒しに行くと公言した新とどう戦うかを考えていた。

1月11日 東京都かるた記念大塚会館では、新春かるた大会A、B、C級が行われ、D級は文京スポーツセンターでの開催となった。

受付をしていた西田は、この大会にも太一の名前がある事に驚き、さらにキャンセルまでされているマメさに感心していた。駒野は出場費がかかる事を前提に、ふたつの大会エントリーした太一をセレブだと評価する。

袴を着付けた奏を見て、西田と駒野は華やぐとでも言いたげに彼女を囲んで話をするが、千早も袴なのを見て、本気で大会に挑んでいる人間がここにもいると気圧されていた。

奏が、高校3年の年が明けたのだと話して、全てがもったいないから何事も全力だと意気込むと、後輩の筑波も袴を着込み、部長の座を確実なものにするのだと腹黒い妄想を語って見せる。これを見た菫は、今のままの関係ではいられないのだと実感し、バラバラになっていくと、どこかで不安を感じるのだった。

太一は自分の戦いをしに行ったのだと考えた千早は、この件は納得がいかないままでも、今は自分の戦いに向かおうと切り替える。この流れに乗ろうと、北央学園のヒョロも、今年こそA級のポップなプレートを持った西田の姉・優華璃を伴って入場する。その姿に複雑な気持ちの西田は久々に見たと驚くのだった。

滋賀県 近江神宮の勧学館では、高松宮杯が行われていた。

新は、名人戦のインタビュー中の乱入騒ぎの件で注目を浴び、ホールの中にある柱に寄り添うほど恥ずかしい思いをしていた。そんな彼にかるた連盟の役員である吉岡弘和が声を掛け、激励をし、さらに佐藤清子九段のような人がいたら良いのにと、意味ありげな言葉を残していった。新は何のことかと吉岡に聞こうとするが、二人の間をちょうど太一が通りかかったため、新の気は太一に移り、吉岡の言葉の意味はうやむやになってしまう。

太一を見た新は千早を探し始め、それを察した太一は自分一人だと教える。恋敵である二人は、すれ違いざまに挨拶はするが、お互いに勝たなければと言う思いが高まるのだった。

新春かるた大会では、B級のまま部長を負かされたヒョロが、どうしてもA級にならなければと焦る気持ちで試合に臨んでいた。しかしヒョロの相手だった埼玉咲良会の田丸兄妹の妹は、ヒョロが払った札を取りに行くのを見て、自分の取りだと主張し説明を始めるが、ヒョロがどの方向からの話だとたじろいだのを見て引き下がると言う、なんとも釈然としないモメ方をする選手だった。

その田丸兄妹の兄である剛を相手にしていたのは千早であり、剛も何か言いたげな態度をとり、後でまとめて指摘するなどと発言する人物だった。これには他の選手や観客がいら立ちを募らせ、そのやり口が嫌なのだと空気を悪くさせていた。そんな周囲の事は千早は気づくことなく、相手を変わった人だと認識し、集中して自分のかるたを撮り続ける。その姿に剛は軸の太さと、札を取る時の軽さを感じ圧倒される。

瑞沢高校のかるた部のメンバーが、それぞれ試合をする姿を見ていた菫は、太一がいない事で、バラバラになる始まりの様なものを感じ、目に涙を溜めて見続けていた。

トロフィーの受け渡しのため、高松宮杯の会場に現れた周防は、4回戦の組み合わせを見る選手達の中に、知った顔があるのを見て立ち止まる。

南雲会の村尾と明星会の結川桃の組み合わせが出され、一組を置いて三組目に太一と新が対戦相手として札が出されたのを見て、視線を合わせることなく会場へ入って行く二人。これを見ていた周防は、猶予は一年しか与えないが、誰が自分と戦うのかを考えるのだった。

南雲会が残った選手の半分を占め、栗山はその様子に満足そうに鼻息を荒くする。

席に着いた太一は、新と視線を合わせられないと気負っていたが、新も自分も席を取り違えていた事に気付き、陣を入れ替えて座り直した事で、新もまた気まずそうな顔をしている事に気付く。

札を並べ始め、新の札の並べ方が、名人戦に向けて原田のために覚えた配置と同じだったことに気付いた太一は、一緒に周防の配置を覚えた千早と、口真似までして、かるたを取った時のことを思い出し、思わず吹き出す。これで力が抜け、新に笑いかけることができた太一をみて、周防は新と太一が友人なのだと気づくのだった。

最初の札はほぼ同時に払い、新がモメる姿に栗山も珍しがる中、太一は別の札にも圧をかけながらも、読まれた札を新と同じタイミングで払ってみせる。結果は新の自陣だったため、同時に払ったら新の取りとなったが、太一の目論見は新に圧力をかけることにあったため、ここまでの状況を読んだ周防は、なるほどと言った様子で二人の様子を注視する。

太一は、圧力をかけるこの作戦があっているのかを確認するため、新の様子をうかがうが、新が嬉しそうに微笑んでいるのを見てはこれに驚き、試合に集中する姿を見ては実力者としての新の手ごわさを感じるのだった。

新は、太一の事を自分が得意なかるたで見下していたのだと気付いてから、彼とかるたをすることは難しいだろうと考えていたが、思った以上にあっさりと試合に熱がこもり、お互いの実力を試すことが出来ていると、高揚感を感じていた。

太一は、新が得意にしていた渡り手の勢いを殺す方法に、同じ渡り手を使ってみせ、栗山と周防を驚かせた。さらに、千早に何か言ったかを新に確認した太一は、「ちは」の札を送り、新は攻めがるたをする太一がこの札を送った意味を、千早が自分の事として語っていた事を思い出し、理解した。

新春かるた大会は決勝戦に入り、B級は田丸妹が優勝する。これを見届けた優華璃は、外階段に正座をして座り込んでいるヒョロの元へ向かった。B級の大会で優勝することができず、A級に昇格できなかったヒョロは大層落ち込み、10年もかるたをやっていてA級に上がれないのは、自分がかるたに向いていないからだと弱音を吐く。そんなヒョロに、優華璃は厳しい言葉を送るが、彼女がそれ以上何かを言う前に、北央学園のかるた部員が彼に声を掛け、須藤の応援に連れて行った。これを見送った優華璃は、今回は自分の出番はないだろうと考え、応援用のプレートを頭の上に掲げて、次は何県の大会だろうかと、楽しみにしながら帰っていくのだった。

A級優勝は千早に決定し、耳の良さ頼みで単に速さだけだった頃の千早を知っている須藤は、色々とテクニックを覚えているにもかかわらず、それらを全て捨てた様に空っぽになって音を聞く千早に、苛立ちながらも実力を認める発言をした。空っぽになると音が響くという須藤の言葉を聞いた千早は、自分の感覚に合っている言葉だと思ったのか、得心したような表情になり、そのまま疲れ切った影響で床に突っ伏して寝始めてしまう。彼女のこういった行動も知っている須藤は、驚くことなく、実力を認めた橋から寝始める千早に、いら立ちを露わするのだった。

帰りの新幹線の中、買ってきた京都の生八つ橋を勢いよく食べ続ける周防は、隣の席の年配の女性を引かせていた。そんな彼は、ふと背もたれ越しに後ろの席に振り返り、八つ橋を食べるかと後ろの席の太一に呼びかける。しかし太一は眠ってしまっており、その目頭には涙がたまっていたのだった。高松宮杯では、村尾が優勝し、新は準優勝。太一は4位入賞という結果に終わっていた。

 

ここから感想

西田姉が喋ったのが久しぶり過ぎて、むしろ新鮮に感じた。

相変わらず実年齢にそぐわない行動と、お兄さん風を吹かせられる年下を見つけると、ちょっかいを出す周防はどうにかしてほしいところだ。おそらく今度攻め込んでくる新対策に、太一を育ててやろうだなんて考えているんじゃなかろうか。それはそれで太一は利用するだろうし、このままでは周防の出番が増えてしまう。止められる人がいない図体のでかい子どもと言うのは、本当に面倒な生命体だよね。こういったところは見せ方がうまい作品なんだよな。

そして、菫が部の崩壊を怖がり始めたけど、これは太一との距離が埋められないという理由だけではない辺りが、今後の展開に繋がりそうでちょっと不安。クリスマスにはあれだけ仲良くパーティとかしていたのに、千早の学年は受験、菫の学年は部のとりまとめ、そして新入生が入ってくるのか…今期でどこまで行けるのかな。

 

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