ヨコシマなしましまアニメ感想

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推しが武道館いってくれたら死ぬ 第5話「わたしは待つことしかできない」感想

 腕立て伏せ土下座が開発されてしまった…。本当に舞菜に会う前のえりぴよって、言動と行動が描かれていないから、一体どんな生活をしていたのかと怖くなるよね。つか、現時点で切れているであろう友人関係とか、どうなっていたんだろう。

 

今週の内容

握手会で、またもCDを一枚しか購入できず、舞菜に不思議がられるえりぴよ。ケガをしたためにバイトができず、舞菜につぎ込むお金がないえりぴよにとって、舞菜の疑問はだいぶ辛いものだった。しかし舞菜本人もえりぴよにつぎ込んで欲しいのではなく、会いに来て欲しいと考えていたため、会いに来てくれるだけで嬉しいと、照れながらも言葉に出そうと心がける。

舞菜が何かを言おうと言葉を選び、緊張している様子を見せたため、えりぴよは舞菜が、人気投票のために思わせぶりなことを言ってくれるのかと一瞬期待するが、そういった愛想良く心地の良い言葉を並べる事が苦手な舞菜には、これ以上は無理だろうと、そうしようと心がけている心意気を尊び、言わなくて良いと制止してしまう。

他のちゃむのメンバーが、人気投票のために頑張るファンをねぎらい、共に頑張ると答える声がそこここで聞かれる握手会が終わり、くまさはこちらも大変だと汗をぬぐう。逆に舞菜に全力でお金をつぎ込めないえりぴよも、心労がたまる点でくまさの意見には賛成する。

足が折れていてもできるバイトは何だろうと考えるえりぴよは、ふと臓器を売る事を考え始め、くまさを引かせる。えりぴよが、だいぶ精神的に追い詰められているのだろうと考えたくまさは、自分のおごりでメイドカフェに行こうと誘い、えりぴよはしぶしぶと言った体でその提案に乗るのだった。

舞菜が一筋だと豪語していたえりぴよだが、メイドカフェMEID IN HEAVENではかわいいメイド姿の店員にテンションを上げて喜んでいた。しかし担当メイドが到着し、メイド姿の店員がちゃむの文だと分かると、舞菜とれおに浮気がバレるという妙な事態に陥り、えりぴよとくまさは、二人で泣き喚くほどに絶望することになった。

二人のオタクをいじっていた文も、大人気ないほどに取り乱す二人を見て、呆れながら二人の推しである舞菜とれおには、メイドカフェに来ていたこと、さらには文のいる店に来ていたことは言わないと約束する。そんな彼女を、えりぴよとくまさは神の様に拝むのだった。

気持ちを切り替え、メイドカフェを楽しむべくえりぴよは文にちやほやしてほしいという注文付きで、手作りパフェを頼む。基本姿勢が塩対応というの舞菜のファンを続けているえりぴよから、たまにはちやほやされたいという言葉を聞いた文とくまさは、少し微妙な顔をするのだった。

文がテーブルから離れた後、くまさはえりぴよに、何故舞菜の対応でもファンを続けていられるのかと問うが、えりぴよの考えは、舞菜の存在が自分へのファンサービスなのだと壮大で、その感謝は同じ時代に生まれ、舞菜の両親の出会いにまで及んだため、思わずくまさは感心する。

文が戻り、えりぴよが注文したパフェには、舞菜のメインカラーかつポスターで持たされた鮭の切り身を入れた、彼女なりのファンサービスを加えていたことに、神対応だと文を褒める二人。ついでに文は、舞菜が中間発表で3位になった事を喜んでいたとえりぴよに話し、これからも応援してあげなさいと、自分のファンになるようにとは決して言わないのであった。しかし、この店に来たことを黙っている代わりに、自分にも一票ずつ入れる事と条件を出した文に、えりぴよとくまさは恐喝だと引いて見せる。

文から舞菜の様子が聞けたえりぴよは、やはり自分が舞菜をセンターに押し上げるのだと決意し、臓器を売ると大声で宣言したため、今度は文の方が引いてしまい、聞きなれてきたのか、くまさは何の反応を示さなくなってきていた。

人気投票の中間結果を見て、自分が眞妃を追い越して4位になっていることを何度も確認するゆめ莉。眞妃に声を掛けられ、一緒にステージまで行く道すがらも、眞妃を追い越せることは無いと思ってたゆめ莉は、眞妃から前列の振り付けを覚えているなら、いつでも前列に来れるねと、意味深なことを言われる。

ステージ裏で気合を入れたちゃむのメンバー。その後に衣装のネクタイが曲がっていると、舞菜に声を掛けた文は、そのままえりぴよが自分のいるメイドカフェに来ていたことを、楽しい話題として話しそうになり、慌てて話題を打ち切るハプニングが起こる。文はステージが終わった辺りで、えりぴよに手招きする動作と、指を揃えた状態で、手のひらを顔の横に持っていく動作をして、何かを伝えようとレスを送り、これを見たえりぴよは文の意図がわからず、周囲のオタクたちは、文が舞菜推しのえりぴよに個別に合図を送っていることにざわめき、文推しの藤川は、文がバイトしているメイドカフェからえりぴよが出てきた事を明かし、そこからえりぴよが文に推し変したのではないかと、ファンたちは想像を膨らませる。

握手会で、いつものように舞菜の列に並ぶえりぴよを見ても、藤川はえりぴよが買っているCDが1枚だけという点に気付き、最後の挨拶なのではと、えりぴよの推し変説を貫いていた。

一方、えりぴよと相対した舞菜は、休演日にもえりぴよと会ったという文の話を切り出し、自分も会いたかったと拗ねた勢いで素直な気持ちを伝えることができていた。この言葉を舞菜に言ってもらえたえりぴよは大層喜び、うっとりとしては、思い出し笑いを浮かべ、くまさに気持ち悪いと言わしめる。

くまさから、人気投票の締め切りまで1カ月ない事を告げられたえりぴよは、舞菜から合いたいと言われた喜びから現実に引き戻され、切迫した叫び声をあげたのだった。

公演会の帰り、駅で電車を待っていた舞菜は、文推しの藤川と小菅、そしてもう一人のやせ型でメガネをかけたファンが、連れ立ってホームに上がってくることに気付き、控室などの凹凸を利用して思わず身を隠していた。舞菜は、電車に乗る時間を変えた方が良いかと考えるが、今までえりぴよ以外に気付かれたことが無いと自嘲し、人気投票について話している彼らの会話に、聞き耳を立て始めるのだった。

えりぴよが話題に上がり、藤川が文に推し変したらしいと話したため、舞菜は身を固くする。オタクたちは、えりぴよが最下位だった舞菜が順位を上げたため、今度は最下位になった文を推し始めたのだと憶測し、順位を上げたいアイドルが、ファンサービスを頑張る事を旨味だと考え、不人気なアイドルしか愛せないオタクが居るのだと、えりぴよをあざけりながら電車に乗っていってしまった。これを聞いた舞菜は立ち尽くし、待っていた電車を見送ってしまったのだった。

自分の家に戻り、部屋の中で鏡に向かってえりぴよに伝えたい事を言ってみる舞菜。言葉に出してみて、アイドルとして、自分は待つ事しかできないのだと理解した舞菜は、寂しそうに、えりぴよの手だけが映るチェキを見つめるのだった。

またもや人気投票の中間結果が発表され、最下位に落ち着いた舞菜。逆に3位まで上がったゆめ莉は、優佳が前列と後列の入れ替えについて話すと、後列に下がる事になる眞妃の反応が気になる様子だった。しかし眞妃だけでなく、CD5枚、つまりは5票分を掛けたトランプを提案する優佳や、それに直接的に5票差は下位にとっては厳しいと反対する文など、あっけらかんとした様子のメンバー達に、モヤモヤと順位を気にしているのは自分だけかと心の内で慌てるゆめ莉。そんな彼女に、鏡に向かっていた眞妃は向き直り、一度前列に立ってみたら良いと言ったため、ゆめ莉はこのままで良いと、眞妃の背中を見れる立ち位置から変わりたくないと思うのだった。

えりぴよの家では、緊張した面持ちで母・咲子に相対し、土下座ができない足を考慮して、倒れ込んで腕立て伏せの格好になり、投票の資金を懇願するえりぴよ。そんな娘に、咲子は腕の力がついたとコメントし、えりぴよは特訓しましたと報告するのだった。

土下座のために特訓したというえりぴよの話を聞いたくまさは、人間のクズだと顔を歪める。しかも、もらえたのはきび団子だったと言う結果にへこむえりぴよを、彼は慰めることはしないのだった。

MCの間に、後ろの方から、中間発表でゆめ莉が3位になった事を祝うファンが現れ、眞妃は話の流れを壊さずに、ゆめ莉を最前列に立たせるという提案をし、列が入れ替わる眞妃とゆめ莉が振りつけが分かると言う事で、一曲だけ最新の順位で踊る事になるのだった。

前列に立ったゆめ莉を見たゆめ莉推しの長井は、この時点で泣き始め、隣にいた優佳推しのふみくんに労わられていた。これを見たゆめ莉も、自分を応援してくれるファンの事を思い、前列でも堂々とダンスを披露して見せる。

ゆめ莉のダンスを始めて意識してみたえりぴよは、くまさからちゃむの中では技術は一番高いというレクチャーを受け、舞菜も早く前列に立てることを願うのだった。

号泣しながら握手会に参加した長井の対応を終え、自分の列をみたゆめ莉は、人気投票3位となったにもかかわらず、いつもの顔ぶれに疑問を抱いていた。そのことは、隣にいた空音も感じており、握手列に並ぶファンの数は少ない方であった。

この日も握手券を一枚だけ出してくるえりぴよに、文に推し変したいのではないかと考えていた舞菜は、思わず何故CDを何枚も買ってくれないのかと言ってしまう。これには、全力で舞菜に投票をしたいと考えているえりぴよにもダメージが入り、どうやったら臓器が売れるのかをつぶやき始め、制限時間を迎えてしまうのだった。

えりぴよの次に並んだのは基の妹の玲奈だった。CDを3枚買えたと話すレナに、全身で嬉しそうにする舞菜。笑いあう二人を見たえりぴよは、その可愛らしさに小鳥の姉妹の様だと喜び、彼女たちを見ていた文推しの小菅も、空音に似ている玲奈が可愛いと呟き、同じく文推しの藤川も、可愛いファンが出来て舞菜も嬉しそうだと付け加える。このコメントを聞いていたえりぴよは、自分の時よりも喜んでいる舞菜を見て、少し寂しくなり始め、母からもらったきび団子を手に取るのだった。

衣装から着替え終わった舞菜の元に、スタッフの室田からえりぴよのきび団子が渡される。初めてのプレゼントで、しかもえりぴよからという事で喜んだ舞菜は、えりぴよの推し変先だと思っている文にも、きび団子を貰ったかと尋ねるが、文はもらう意味が分からないと言った風に返してきたため、舞菜は安心して少し笑顔になり、桃太郎役のえりぴよについて行く犬役の自分と言う想像をしてみるのだった。

しかし舞菜の幸せな思考は、優佳がCDは買ってくれないのかと言う疑問に中断され、一度3位にしたことで満足してしまったという文の言葉で、ファンサービスが上手くない自分から、えりぴよは離れてしまうのでは感じた舞菜は、貰ったきび団子を見つめてえりぴよの事を考えるのだった。

眞妃とゆめ莉は二人で帰っていた。前列で見た光景を喜んでいたゆめ莉だが、眞妃を見ていたいから後列が良いと素直に気持ちを伝え、これを聞いた眞妃は、思わず肩にかけていたバックを落としてしまう。

眞妃のバックから、自分のCDが大量に出てきたことに引いたゆめ莉。眞妃はゆめ莉のダンスをみんなに見せたかったから、自分で買っていたと白状し、次からはゆめ莉がファンのために頑張って順位を上げられるよう、もう自分は買わないと伝える。それでも、余った握手券が余っているからと、眞妃はゆめ莉に握手を求め、ゆめ莉も応じていつもの握手会の様な挨拶を交わす。それでもたくさんある握手券に、何秒分あるだろうかと二人で笑いあうのだった。

 

ここから感想

だめだ…基の株が降下し続けている。空音に似ている玲奈を、アイドルオタクの中で一人にさせて、小菅みたいなオッサンに目を付けられるなんて…玲奈を守る兄としての立ち振る舞いもできんのかと、怒りさえ湧いてきたぞ。基本人は5話に出てきていないくせに、好感度が下がるってある意味すげぇ。

ファンの考えと、順位を気にしてしまうアイドルの構図が描かれた今週分。えりぴよと舞菜の関係どころか、人気投票を通してグループとそのファン全体が右往左往するとは、両方を描いている本作としては、展開っていくらでもあるんだねと感心。でも、このエピソードの印象としては、人気投票はアイドルとファンの両方にとって、何かと辛いっていうのが強く残ってしまうが、このエピソードはどうやって終わるんだろうか。いまだに舞菜に推し変を疑われ、親に資金援助を受けられなかったえりぴよが打てる手は、もう無い様な気がするけどな…。

 

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